2月10日 能楽体験(4) その3 【4年生】このときに,リーダーとなる人を「地頭(じがしら)」と言います。 「みんなをひっぱていく地頭(2列目の中央に座る人)になれるように,がんばってください。」 謡の謡い方で座る位置が決まります。今朝の校長先生の話にあったように,出せる力を充分発揮して取り組んでほしいです。 「正方形の能舞台の中央右側に『地謡座(じうたいざ)』があります。ここでは舞わないようにしましょう。」 「玄象」の座る位置は,「横板」に並んで座ります。 このときも,座る順と帰る順が違います。 「扇子の持ち方,置き方,座り方,立ち方など礼儀作法があります。きちんと覚えてください。」 ○「はい。」で扇子を両手で前に置く。 ○次の「はい。」で,扇子をかまえて左手はグーにする。 ○右膝をついて向きを変える。 など,所作を一つ一つ教わります。 「玄象」を舞うときは,「横板」との結界の線に並びます。今度は一列に並びます。 扇子は両手に持ち,はじめに舞う位置まで歩きます。そして,右膝を下にして,座ります。 「目線は前に!姿勢よく。」 「扇子は見栄えよく,顔の横で広げます。」 一つ一つの動作も,教えていただいたことを頭に入れ,できるようになればいいですね。 舞が終われば,扇子を閉じ,扇子を両手に持ちます。 S字をかくように回って元の位置に戻ります。 「玄象」の仕舞を舞う人が「獅子には文殊やめさるらん」と謡い終わると,扇子を持ちます。 舞が終われば,扇子を置きます。 一人ずつ舞い,「玄像」の謡を謡いながら,扇子を持ったり置いたりする所作も合わせて行いました。 山本先生から, 「14日の日はテストをします。」 「一人ずつ謡を謡ってもらいます。」 「どれぐらい覚えているかをみて,座る位置を決めます。」 「えぇっ!」 子どもたちに動揺の声が…。 「他力本願になってはいけません。」 「みんなしっかり声が出せるようにがんばってください。」 「…。」 「扇子を頭に置いているときはできていても,仕舞を舞うときは下を向いてしまています。」 「必ず左手はグー。小指に力を入れて。」 「座る時も,みんなで揃えたほうがきれいなので,左膝を立てて立とう。」 など,所作についても一つ一つ教えていただき,実際にやってみて確かめます。 覚えることはたくさん。 でも,目線を高く。じっとする。頭を動かさない。行儀よくしている。など能楽だけでなく,普段の生活でも通じるところがたくさんあります。これから高学年として役割を果たしていくべき立場の4年生。この機会に,しっかり身に付けてほしいです。 最後に山本先生から, 「まだあやふやなところがあるので,家でも練習してしっかり覚えましょう。」 「頭にペットボトルを置いて,仕舞を舞う練習もしておきましょう。」 と宿題をいただきました。 発表会まで,もうわずか。頭でイメージするだけでも随分とちがうものですよ。 「みんなが想像しているよりも大きな舞台です。」 「もうちょっとしっかりしよう。」 「舞台の上では別人にならないといけません。」 「人物がちがう。それぐらいにならないと。」 「日頃見ている人とはちがう。と思ってもらえるように。」 と叱咤激励を受けました。 また, 「日本の文化を深く知る機会が与えられているのですよ。」 「舞台で自信がついたなと思えるよう,しっかり取り組んでください。」 ともお話していただきました。 毎回ていねいなご指導ありがとうございます。 |
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