己の感情 知る機会に

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5月9日 毎日新聞より 緊急事態を生きる

加藤 諦三さんの意見から

新型コロナウイルスの感染拡大による経済面への対応に注目が集まるが、心の危機に直面していることへの議論は少ない。

 児童虐待や家庭内暴力などが深刻化している。いじめやパワハラなどと同様に現代社会ですでに表れていた心理的危機で、どれもコミュニケーション能力に起因する問題でもある。

 解決には子供と大人、人と人が接点を持つことが欠かせない。だが、今は感染予防のため人と接触しないことが求められる。どちらも「正しいこと」だ。心の危機は、時間をかけてより深刻な形で表面化する。正しいこと同士が矛盾する困難な状況の中で、世界は試されている。

 先行きが見えず、不安に思う人は多いと思う。不安と密接に結びつくものは敵意だ。攻撃的な言動が増えているのは、平時は無意識の中に隠れていた敵意が出てくるから。だが、暴力や差別などでの一時的な感情処理は問題の解決にならない。

 不安の解消という意味では、今を「自分をよく知る機会」ととらえることだ。自らが考える「自分」と「本当の自分」は必ずしも一致するものではない。自分の感情に注意しながら「なぜ」と繰り返すことで、いろいろなことがわかってくると思う。



とっても難しいことです。人と人とはつながらないといけません。「つながり」をつくることは大切なことです。けれども、今は、人との接触を8割減らさなければなりません。そのことで悩みます。

緊急事態宣言が出ています。学校は5月31日まで臨時休業です。一方、登校日が決まりました。私たち教職員は、子どもたちに会えることがうれしく、待ちわびています。子どもたちはどんなことを考えているのでしょうか?保護者の皆様はこの緊急事態宣言の中、臨時休業が長引く中、もっと、いろいろな思いがあることでしょう。様々な思いや感情があっても、子どもの命を守る。これが最上位目標です。ここからぶれてはいけないと考えています。

そして、学校は、「ある」ものではなく、「つくる」ものです。これから始まる日々を長吉東小学校のみんなが安心できるようにつくりましょう。みんなとは、子どもはもちろんのこと、保護者も教職員も、地域のみなさんもです。みんなが安心できるように。自分ごととして捉え、自分が当事者となって。
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