一つの花(4年国語) (9月14日)
「一つだけちょうだい。」
これがゆみ子のはっきり覚えた、最初の言葉でした。 この書き出しから始まる「一つの花」は、昔から教科書に掲載されている作品で、お父さん、お母さん世代の方も、ご存じの方が多いのではないでしょうか。 戦争が激しくなり、食べ物も十分にない中、ゆみ子が初めて覚えた言葉が 「一つだけちょうだい」 でした。 お父さんが出征することとなり、駅でいよいよゆみ子との別れのときがきます。 そこで、おなかをすかせたゆみ子は、 「一つだけ、一つだけ」 と言って泣き出します。 ゆみ子を一生懸命あやすお母さん。 お父さんは、駅の端に忘れられたように咲いていたコスモスの花を一輪、ゆみ子に手渡し、喜ぶゆみ子を見て、にっこり笑って何も言わず汽車に乗りこみます…。 子どもたちは、このお話からどんなことを感じ、どんなことを思うのでしょうか。 時代を経ても、教科書に掲載され続けている、今西 祐行さんの不朽の名作です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|