いのちの講話先日の15日、《いのちの講話》として宮城県元石巻西高校校長の齋藤幸男先生にお越しいただきました。 齋藤先生は東日本大震災当初、実際に避難所運営や子どもたちの対応をされました。教え子や生徒が亡くなり、現在いのちの大切さについて、全国各地を訪れ講演されています。 昨年度の夏、生徒、教職員が石巻西高校を訪れ、齋藤先生にお会いしました。心からのおもてなしを受けるとともに、当時の先輩といつか鶴見橋中学校に行くという約束をしていただき、今回実現しました。 前日の教職員への研修会、そして全校生徒に対して約90分間、津波の映像や石巻西高校の子どもたちの映像を使ってお話をしていただきました。特に子どもたちへは先生がもう一度頑張ろうと思うきっかけにもなった石巻西高校の生徒さんからプレゼントしていただいたモザイクアートも実際持ってきていただき、本当に心が響くお話をいただきました。 生徒を育てるのは生徒である 教師を育てるのは生徒である 学校を変えるのは生徒である という卒業生が伝えてくれた齋藤先生の言葉をご本人から改めてご紹介をしていただくとともに、『みんなが笑顔になること』、『音楽の力を信じること』など、参加者全員の心が動かされるお話をいただき、本当に温かい気持ちになりました。 講話の締めくくりとして、最後に全員で鶴見橋中学校の校歌を歌いました。 今回のお話を受けて、日々の学校生活はもちろんのこと、各クラス・学年、学校全体で次の文化祭などの学校行事や子防プロの活動など、何事にも時間を大切に全力で頑張っていきたいと思います。 私たちのために大変貴重な時間を使っていただいた齋藤先生、本当にありがとうございました。 尚、今回の様子を15日の20時45分からのNHKニュースで放送していただきました。ご覧になった皆さんありがとうございました。 第4回 避難所訓練合宿
4日(金)は、大阪880万人訓練を行いました。
午前11時の放送で各教科担当の指示を受け、自らの身を守る行動をとりました。 体育の授業の学年もありましたが、あらゆる場所で災害が起こったことを想定して行動できるようにしたいです。 放課後からは《第4回 避難所訓練合宿》を行いました。 『大きな災害が起こった時、学校が避難所になるので、中学生が避難所運営をできるようになる』 ということを目的に、2012年から続けてきました。 今回は子ども防災プロジェクトチームのメンバーのみで、過去最高の49人が参加しました。 当日は3グループに分かれての活動、その中で『設営班』『食事班』に分かれて取り組みました。 設営班は前回までの体育館ではなく、津波を想定して校舎4Fの各教室を避難所設営しました。その後、メンバーの中で想定避難者を演じて、実際にさまざまな年齢・立場の人が避難所に来たことをイメージし、その人たちへの対応や各教室に避難所誘導を行いました。 食事班は《日常生活の延長上にある防災》をテーマに『サバイバルクッキング』を行いました。各自家にある1食分の食材を持ちより、その食材で調理をして夕食を作るというものです。災害時には支援物資が届くまで家にある食材を使って食事をとると思います。今回当日までどんな料理ができるか不安でしたが、各班工夫してオリジナルメニューを考え調理をし、食事をすることができました。 夜の学習会では ・夏休みに東北に行った9人の生徒からの報告 ・選択の覚悟と重さを知ることをテーマにした《クロスロード》 ・防災活動をしてきた高校生、初めて東北を訪れた大学生からの メッセージ を聴きました。クロスロードでは見学に来られた方も参加していただき、中学生とともに考える、意見や発表をすることができました。 その後は各教室で就寝し、翌朝は炊き出し、避難所の片づけ、振り返りと発表を行いました。 今回、立候補してくれた15人のリーダーが作った『時間を守るためにみんなで協力し合おう』という目標、そしてこの活動を通じて『人とのつながりを深める』目的で行いました。参加メンバーはこれを機会に日常を見直し、今できることを真剣に行う、人との会話をしていく、大切な人にすぐに思いを伝えるなど、多くのことを感じてくれました。 先生方や地域の皆さん、関係諸機関の人も多数参加していただき、本当に実りのある2日間になりました。関わっていただいた全ての皆さん、本当にありがとうございました。 また、改めてこの取組を紹介させていただきます。 最後に今回の合宿にMBSラジオ1179の『ネットワーク1.17』が取材に来られました。 当日の模様は9月21日または27日の月曜日の19時30分〜20時に放送される予定です。ぜひ、お聴きください。 第4回 避難所訓練合宿にむけてこの取組は、もし大きな災害が起きた時、学校が避難所になることを想定し、中学生が避難所を運営できることを目指して始まりました。 実際にライフラインが停止したことを想定し、避難所設営や炊き出し、空き缶を使ったランタン作成、体育館での就寝など、本格的な取組を行ってきました。 また毎年夜には学習会を行い、関係諸機関からのお話や東北に行った子どもたちの報告、岩手県で実際に震災を体験した方に特別講話をしていただいたりもしました。 4回目となる今回は、今までとは違う取組を考えています。 ・体育館での避難所設営ではなく、津波を想定して校舎4Fでの避難所設営 ・自宅の冷蔵庫にある食材を1食分持ち寄り、配分を考えながら行う 調理実習 ・人とのつながりを意識したコミュニケーション活動 ・選択の覚悟と重さを知るクロスロード ・東北からの学びの報告と卒業生からのメッセージ などを予定しています。今回は子ども防災プロジェクトチームのみの参加ですが、過去最大の50人が参加することになっています。 校区の小学校や地域の関係諸機関との連携も行い、実りのある2日間にしたいです。 今日は各学年のリーダーが集まり、心構えや当日のチーム分け、非常食の知識について話し合いました。 『助けられる人から助ける人へ』 いざとなった時、冷静に積極的に行動できることを目指して頑張りたいと思います。 保護者・地域の皆さんもご都合がつきましたら、ぜひ見学にいらしてください。 子防プロ 防災合宿事前学習会
8/18(火)子防プロリーダーが集まり、9/4(金)〜5(土)に実施予定の避難所訓練合宿のため、事前学習会を実施しました。
昨年は体育館で主に活動しましたが、今年は津波が押し寄せ校舎の低層階が大きな被害を受けることを想定し、本校校舎4階で行う予定です。担当の教員から昨年度の日程と今年度の流れの説明を聞き、災害時に自分たちに必要なものは何かを、「マインドマップ」を通して改めて考えました。 「4F避難所」をテーマとして班ごとに分かれて考え、どのような人が避難所に集まるか、部屋の振り分けはどうすべきか、何が必要でどのような役割分担が適切かなど、それぞれ思いつくものを書きだしていきました。 初めは子防プロリーダーの多くが漠然とした考えしか浮かびませんでしたが、話し合いを通して内容を深めていくうちに、何が必要であるかが各々導き出せたようです。それぞれの班で出された結論の中には、「時間」「協力」など今回の合宿でテーマとなるキーワードが記されていました。 最後に代表として2年生のメンバー4名が集まり、今年度の中核となるテーマを決定しました。体験を通して、1つでも多くのことを学ぶことができるよう、子防プロメンバー一丸となって頑張ります。 東北(岩手県)視察今回、岩手県の陸前高田市、大槌町、釜石市を訪れました。特に感じたことは、復興に向けて町の方針、人の考えが変わってきていることです。それぞれの町によって課題や状況が違うことで、方針や取組内容が異なっていました。 陸前高田では、その中でもともと住民ではないにも関わらず、自分にできることを求めて現地に移住して町おこしを行っている青年や、仮設住宅の高齢者が集まってコミュニティを作り、町の活性化に取り組んでいる皆さんに出会いました。 大槌町では、昨年に鶴見橋中学校お越しいただいた《おらが大槌夢広場》代表理事の臼沢和行さんを訪ね、スタッフの方とともにワークショップや現地ガイドを行っていただきました。地元若手青年による船上ガイドも行っていただき、大槌町の大自然にふれることができました。 また、今回初めて地元の高校生や若手住民との交流を行い、西成区や鶴見橋中学校についてプレゼンテーションをさせていただきました。学びを受けるだけでなく、伝えることができたことで、実りある視察となりました。 その他にも、東北に初めて伺った時に交流させていただいた釜石東中学校への訪問や現地で環境改善に努められている《大槌花と夢いっぱいプロジェクト》の活動にも参加させていただきました。 『人は人でしか変わらない』岩手県の本物の方々の学び・温かさ、自然の豊かさにふれ、今後の教育活動に大きなきっかけをいただきました。みなさん本当にありがとうございました。 |
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