1/16(土) 防災土曜授業今年度は、3学年混合の縦割り班に分かれ、(1)つながり、(2)学び、 (3)意見交換のそれぞれのテーマで子防プロリーダーが担当をする講座をまわるという『生徒主体の防災授業』に挑戦しました。 どうすれば皆が楽しみながら防災を学べるかをリーダーが真剣に考え、その思いを受け取った生徒が協力しながら一緒に授業をつくっていく、という支え合いの雰囲気が広がった1日になりました。 避難時に体を動かすためのダンスや簡単な材料でできる調理の実習、すごろくやカードゲームを使っての学びやコミュニケーションの時間など、盛り沢山な内容はすべて生徒リーダーの手作りの企画で、参加した多くの生徒が学年の壁を越えて、つながりと笑顔を広げていました。 また、先週大槌町の高校生と交流した生徒の様子や3年間防災活動を続けてきた先輩の話などを共有することもでき、充実した時間になったと思います。 形だけのコメントやボランティアではなく、大震災とそれにつながる「いのち」のことを【忘れない】ことが一番大切と教えてくれた卒業生の先輩。自分にとっての「大切」って何?という質問を投げかけてくれた大槌の方々の心を少しでもお返しできるような取組、行動を今後も続けていきたいと思います。 様々な取組場所で午前中動き回って頑張った皆さん、企画や準備をはじめ最後までやり切ったリーダーの皆さん、本当にお疲れ様でした。 岩手県大槌町との『心の交流会』岩手県の沿岸部に位置する大槌町は東日本大震災により大きな被害を受けました。これまで鶴見橋中学校の生徒・教職員が何度も訪れるとともに、一昨年の秋には今回の視察の企画をされた《一般社団法人おらが大槌夢広場》の代表理事である臼沢和行さんをお招きし、『いのちの講話』を行っていただきました。 今回、昨年夏に再度大槌町で交流したことがきっかけとなり、3日間、西成に来られることになりました。地域の関係諸機関のご協力のもと、 西成の地域や歴史、そこでの人々の暮らしや実体験を学ぶとともに、学校近くの市民交流センターにしなりの子ども食堂で、きずなクラブや小学校との交流、鶴見橋中学校で子防プロメンバー、卒業生との交流会を行いました。 子防プロリーダーによる企画・進行で、活動の発表や交流を行うとともに、鶴中の卒業生の先輩からの話、今回の責任者であるおらが大槌夢広場の東梅さんによる講話、参加された皆さんからの話をしていただきました。 3年生はそれぞれの進路に向けて、また1,2年生にとってはチャレンジテスト直前の忙しい時期でしたが、大変実りある取組でした。参加したメンバーにとって忘れられない貴重な時間になったと思います。 岩手と大阪、距離は遠いですが、これからもお互いのことを想い、 《心の交流》を続けていきたいと思います。 大槌町からお越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました!! 子防プロ防災出前授業 長橋小学校へ(1)2015年東北に行った人からのメッセージ動画で防災を東北から学ぶ (2)防災クイズに参加してもらって防災を楽しく学ぶ (3)「音楽部チャリティーコンサート」・「70期生ひまわりプロジェク ト」・「生徒会ハッピータイム」の取り組みの紹介 この3つを通して普段から家族や友だちとのつながりを大切にすること、自分の特技やできることを活かしていくこと、震災を忘れないこと、いのちを大切にすることを伝えました。 発表の後半には《長橋小学校ちびっこ防災プロジェクトチーム》の皆さんとのコラボレーション会議の成果も発表することができ、鶴中子防プロ×長小ちびプロの新たな一歩を踏み出すことができました。 発表に参加したリーダーからは「長小のみんなが良く聞いてくれてうれしかった」「来年の発表もやりたい」などの感想が聞かれ、発信することで自信につながり、自分自身を高めていくきっかけになったように思います。 発表をするにあたり、長橋小学校の先生方にはお世話になりました。 ありがとうございました。 がんばる先生支援 長崎視察現地ガイドの方に、永井 隆博士ゆかりの如己堂、浦上天主堂、原爆資料館などを案内いただき、原爆投下時の被害の状況やその後の長崎の町の復興、平和を希求する歩みを学ばせていただきました。また、市内各地に被ばく遺構、被ばくにより亡くなった方々への鎮魂と永遠の平和を願う碑を巡らせていただきました。 2日目は平成26・27年度長崎市教育委員会より「平和教育」の研究指定校として、取り組みを進めておられる長崎市立淵中学校を訪問させていただきました。 研究主題として「平和を希求し、よりよい人間関係を築くことができる生徒の育成〜かかわり合い、学び合い、支え合い、高め合う活動を通して〜」とされており、日々の学校生活の中でのかかわりを通して自分を磨き伸ばしていく姿から、未来へ向かって、広い視野をもち平和を希求する姿へつながっていくことを目指して取り組みをすすめておられます。 長崎市内中学校で唯一の被ばく遺構のある中学校として「平和は淵中から」を合言葉に、「直接的な平和教育」と「間接的な平和教育」を推進してこられて、様々な教育活動を通じて、研究副主題は教職員にもおよび、生徒とともによりよい人間関係を築くことにつながり、生徒どうしのかかわり合い、学び合いから学力向上へつながる相乗効果もあったとのことでした。 生徒の委員会活動として平和部、FPKO委員会(淵中いじめ対策委員会)の活動のお話もいただき本校の活動にも取り入れていきたい内容をご享受いただきました。 淵中学校は平和教育、鶴見橋中学校は人権防災教育から切り口は違うけれど最後は「いのちの教育」なのだと最後にお話をしたのが印象的で、視察での学びを今後の教育活動に活かし、これからも「いのちの学校」としてさらに高みを目指していきたいと思います。 冬休み中にも関わらず、視察を受け入れてくださった淵中学校の先生方、本当にありがとうございました。 『第3回 防災教育推進連絡協議会』今回訪れた黒潮町は、南海トラフ地震の被害想定で日本一高い34.4メートルの津波を突き付けられた場所です。町中にあきらめが広がる一方、町の役所や学校が一丸となって防災に取り組んでいる素晴らしい取組を聞き、現場視察を通して前向きに進む勇気をもらい、これからの「防災教育」の在り方を模索する有意義な協議会となりました。 高知や和歌山、石川、三重などの沿岸部で起こりうる災害に備えるための取組を続けてこられた学校の中で、大阪市にある鶴見橋中学校の人権防災教育の柱である「いのち・つながりを大切にする」というメッセージ、生徒の頑張っている姿や思いを届けることができ、多くの真剣な先生方と新しいつながりを持つことのできる貴重な時間になりました。 「災害が怖い、災害から逃げる」というマイナス思考から「地域を好きになり、災害に立ち向かう、災害から地域を守る」というプラス思考に転換していくための防災教育の必要性を実感し、今後も様々な切り口、角度から子ども達が主体的に明るく取り組める活動を展開しようと決意することができました。 あたたかく受け入れてくださった黒潮町の方々、参加者の先生方、そしてお招きいただいた群馬大学の皆様にこの場をお借りして御礼を伝えさせていただきます。 |
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