夏休み最後の1日となった8月24日「5校合同子ども防災夏季研修会」を行いました。
今回は初の試みとして、市内の4中学校の生徒、教員およそ100名近くが鶴見橋中学校に集まり、学び合いの研修、支え合いの交流を行いました。
講師は石巻西高校の校長をされていた2年前に「いのちの講話」で来てくださった齋藤幸男(現 東北大学特任教授)先生が「災間に生きる君たちへ〜震災の教訓と教育の力」がテーマの講演に加えて、避難所運営のワークショップをしていただきました。
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震災から42日間、指定されていなかったにも関わらず避難所となった学校で一切の責任を担い先頭に立って運営した実体験を語っていただき、そこから得た教訓、その後の再建と復興に向かう中で感じた教育の力や子どもたちの可能性についてお話しいただきました。
「避難所では大人が子どもに、子どもが大人に変わる」
経験を重ねて「思い込み」「常識」「レッテル」が邪魔をする大人に対して、経験が少ないからこそ信じる力を持てる子どもの可能性を教えて頂き、子ども達の笑顔や声に支えられて東北の今があるという事実を様々な写真や映像を通して伝えて頂きました。
答えのない課題に立ち向かうからこそ子ども達の声を聞き、活躍の場をつくり、力を合わせながら「いのち」と向き合う「防災という教育」の大切さを大人が学びなおす貴重な時間にもなりました。
最初は初対面の他校の生徒との距離に戸惑っていた子ども達も次第に打ち解け、自分たちの存在と可能性の大きさを理解し、終わる頃には未来に向かって目を輝かせていたのが非常に印象的でした。
今回のつながりを生かして今後も人権防災の取組を大阪中、日本中に広げていけるように取り組んでいきたいと思います。