9月の花3今週の校長講話
日曜日の朝刊一面はこれです。
「桐生9秒98」 土曜日の競技会で、桐生祥秀選手が陸上男子100メートルで10秒の壁をついに破りました。 桐生選手は今、大学4年生。子供のころから俊足で桐生という名前と気流をかけて「ジェット桐生」とよばれていたそうです。でも、サッカーではキーパーをしていたというのは面白いですね。 4年前の高校3年生の時に10秒01という記録を出し、一躍注目されるようになりました。彼こそが10秒の壁を破ると期待されました。ものすごいプレッシャーがあったと思いますが、それに負けない猛練習をしました。でも、記録を更新することはできませんでした。『あの記録はまぐれだったんだ。』といわれることもありました。今年の夏の世界選手権の国内予選では4位となり、代表には選ばれませんでした。レースのあと、彼は悔し泣きでインタビューに答えている姿が印象的でした。でも、彼はへこたれなかったです。悔し涙を猛練習に代え、今回のレースに臨み、とうとう日本人最高記録9秒86という記録を打ち立てました。 100メートルを10秒で走るということは1秒で約10メートルです。0.1秒で1メートルです。0.01秒で10センチメートルです。今回桐生選手は0.02秒短縮しましたが、そのたった20センチメートルけのために4年間必死で練習していたんですね。すごいですね。 2学期が始まって2週間経ちました。みなさんも勉強や運動でうまくいかないとき、桐生選手のように猛烈な努力はむずかしいかもしれませんが、諦めずにもう少し努力してください。それでもだめだったら、すこし休んでもう一度頑張ってみてください。 PTAふれあいプール9月の花2今週の校長講話
今年の夏休みに二度旅行しました。
二度とも飛行機で大阪の伊丹空港に帰ってきました。 今、みなさんの頭のすぐ上を飛んでいる飛行機は全部伊丹空港に着陸します。ちょうど着陸コースになっています。 私は、飛行機の窓から下の景色を見るのが大好きです。大人なのに窓際の席になったらわくわくして下ばかり見ています。川や電車の線路、大きな道路、公園を手掛かりに今、自分がどのあたりを飛んでいるかを考えたりします。 低く飛ぶ飛行機からは大阪の街のようすがよくわかります。あべのハルカスも大阪城も梅田の赤い観覧者もよく見えます。 でも、飛行機に乗っていると快適でとても楽しいのですが、低空で飛ぶ飛行機の下にいるとちっともそんなふうに思えないことを聖賢小学校に勤めてはじめて知りました。 学校の上を通るたび、その大きな音にうるせーなぁと舌打ちしてしまいます。同じ飛行機なのに、空の上と地上では正反対のことが起こっているんです。 これはふだんの生活の中にもあります。 自分は楽しいことおもしろいことを言ったつもりでも、それを聞いている人の中にとても不愉快の気分になっていることがあります。言った人はそのことに気付いていません。だから、またおなじようなことをしでかしてしまい、いやな気持になっている人にまた、がまんさせてしまいます。 こんなことが起こらないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。 まず、周りの人が気付いて、言った人に注意してあげることです。「そんなこと言ったらだめだよ。」とか、「それは口に出してはだめ」とかはっきり伝えることです。 もうひとつは「思ったことをすぐに口に出すのではなく、それを聞く側の人はどう思うかを想像することです。でも、その時、自分だったらどうかと自分の基準で考えたらだめです。「自分はそんなこと全然気にしないよ」ではなく、相手のことをどれだけ考えられるかです。これが本当のおもいやりです。 それができる人は心の勉強がしっかりできている人です。どれだけ心の勉強をしているかが決め手です。 |