4年・社会見学〜阿倍野防災センター〜12月15日(火)、阿倍野防災センターに社会見学に行きました。 近いうちに、近畿地方にもかならず大きな地震が来るといわれています。特に子どもたちは、これからの人生で、その大きな地震に出会ってしまう可能性もあります。 いざというときにあわてず、自分や家族の命を守れるように、しっかり学習しまし た。 まずは、地震の揺れを体感できる座席で、VTR鑑賞。 座席に限りがあったのですが、「私は、前に行ったことがあるから。」「ぼくも、ゆずってあげるわ。」と、優しい気持ちで友だちにゆずってくれた人がいました。 次に、火災発生時に、煙の中を逃げる訓練。 なんと、訓練中のようすがビデオで撮影されており、あとで自分たちで見て、ふりかえることができました。 「姿勢が低くていいですね。」 「あっ、立ってしまった人がいます。完全にしゃがんでいないと、煙にまかれて、すぐに動けなくなってしまいますよ。それに、一人が立つと、煙が体にあたって、下のほうに流れてきて、しゃがんでいる他の人もまきぞえになってしまいます。」 気をつけなければならないことが、具体的にわかりました。 そして、消火器を使っての消火訓練。 前回の社会見学で、浪速消防署でも学習したことだったので、みんなスムーズに消火器を扱うことができていました。 公衆電話を使っての、119番通報の訓練。 最近は、めったに見なくなった公衆電話。はじめて触ったという子も、中にはいました。 地震で壊れた街角が再現されたコーナーでは、照明も薄暗く、倒壊した建物や、聞こえてくる音がとてもリアルで、実際にこんな状況になったらどうしよう、と心配そうな子もいました。 頭上の看板が、がくっと動いたときには「うおっ。」と驚きの声が上がりました。 「地震の後は、何が落ちてくるかわかりません。頭をしっかり守りましょう。」 注意をうながす演出でしたが、本当に落ちてきたら大けが、直撃しなくても、ガラスが飛び散ったりしてとても危険だと思いました。 実際に震度7を体験する装置では、思わず「わあっ。」と声が上がり、ふんばりきれずにしゃがみこみそうになる子もいました。 安全な場所で、心の準備をして、しっかりバーにつかまっていた状況でこれですから、このレベルの揺れがいきなり起こったら、とても思うようには動けないし、転倒してけがをすることも大いにありうると思いました。 本当にいざというときには、分かっていても、なかなか思うようには動けないものです。 ですが、今回の体験によって、少しでも自分や家族の命を守れるように、落ち着いて行動しようとする心構えができたらいいと思います。 みなさんのご家庭では、地震へのそなえを何かしていますか。 保護者の仕事中、子どもだけで外で遊んでいる最中、大地震が来たら、どう行動し、どこへ逃げるか、家族で話し合ったことはありますか。 今回の体験をきっかけに、そういった話を、ぜひご家庭でもあらためてしてみてく ださい。 〔4年担任・田邊浩世〕 |
|