教室はまちがうところだ 11月28日(月)朝会講話この話は、私が担任時代からずっと子どもたちに語りかけてきた大好き、かつ大切な話だ。 その昔、2003年4月8日に、5年生の学級開きで話したことをクラスの女の子が作文に書いて、それが『大阪の子No.42』に掲載されている。 始業式の日、先生はいきなりポケットから、電球を取り出した。 「この電球を発明した人は誰ですか。」 誰かが、「エジソン。」と答えた。わたしも知っていた。 「エジソンはこの電球を発明するために、何回も失敗して、何度も何度も実験をしました。何回くらい失敗したでしょう。」と先生がたずねた。 わたしは、300回くらいかなと思った。 先生が、20回、200回、2000回、20000回と聞いていった。 ほとんどの人が200回と答えた。一人だけ20000回に手をあげた。 (そんなはずないやん。)と思っていると、 「正解は20000回です。」と先生が言ったので、びっくりした。 エジソンが、20回の失敗であきらめていたら、エジソンが200回の失敗であきらめていたら、エジソンが2000回の失敗であきらめていたら、電球は発明されなかった。今も世の中は真っ暗だったかもしれない。 しかも、エジソンはインタビューされた時に、 「私は失敗などしていない。20000回、まちがい方をみつけたのだ。」 と言ったと聞いて、もっとびっくりした。 失敗してもあきらめずにがんばったらうまくいくことがわかった。 先生は言った。 「失敗するからできるようになるのです。失敗するから強くなるのです。教室はまちがうところです。どんどんまちがえて、どんどんかしこくなりましょう。」 わたしは、今まで、まちがった時、どきどきしていたけど、先生が、「教室はまちがうところだ。」と言ってくれたので、今はまちがえても、ぜんぜんどきどきしなくなった。 わたしはいつも、お姉ちゃんとかに、 「自信もち。」って言われてきたけど、ずっと自信がもてなかった。でも、今はなんか自信がもてるような気がする。 まちがってもいい。またやりなおせばいい。 これからも教室で、何回も何回もまちがうと思うけど、また失敗してかしこくなっていけばいい。 教室はまちがうところだ。 わたしは、がんばる。 昨年、彼女の結婚式に呼ばれて、この作文を皆さんに披露することができた。 校長発 |
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