お互い様 (校長室だより 2.06)
電車通勤をしていると、結構色々な出来事に遭遇します。
急病で倒れた人を、介護したことがあります。線路に人が転落したので駅員に知らせ、間一髪で助かったこともありました。そして、「すり」の現場を見つけた人と協力して犯人を取り押さえた経験もあります。 そんな中、最近一番多く見かけるのが乗客同士のトラブル・けんかです。今朝も大きな声で言い争っている人達がいました。片方は、私と同じくらいの年齢の人。もう一方は、少し若い人です。内容は、押した・押さないというたわいもないことのようでした。満員電車では一方的に、押されることはありません。お互い様なのです。 他にも混んでいる車内で移動するときに何も言わず、ぶつかりながら移動する人がいます。「すみません。」の一言が言えないのが残念です。周りの人に当たったり足を踏んでしまったりした時なども、とっさに「すみません。」や「ごめんなさい。」という言葉が出ると思うのですが・・・。心に余裕がない人が多くなっているのでしょうか? 私は「お互い様」という言葉の響きが好きです。「お互い様ですから。」と聞くと、何か気持ちがほっとしませんか。「私も迷惑をかけているもしれない。」などと、互いに相手のことを思い合える世の中であってほしいとつくづく思いました。 |
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