児童朝会 2.28
☆校長先生のお話
「白い卵より茶色い卵のほうが、栄養があるの?」 ウクライナという国が大変なことになっています。一日も早く平和的な解決ができるといいですね。 さて、皆さんは、お家の人に「卵、買ってきて!」などと、買い物を頼まれたことがあるでしょう。スーパーの卵コーナーには、白い卵と茶色い卵のパックが置かれていてどちらを買えばよいか迷ったことはありませんか。たいてい、茶色の方が少し値段は高かったはずです。では、茶色は値段が高いから、栄養が違うのでしょうか? 1月25日(火)発行の毎日小学生新聞によると、2013年に、アメリカのアンダーソンという科学者を中心にしたチームが、白い卵と茶色い卵に含まれている栄養について調べたということです。その結果、栄養にわずかな違いしかないことを突き止めました。ヒトの健康に影響を与えるほどの違いがないことも分かり、栄養が違うというのは、皆さんの思い込みだったのです。ニワトリには、いろいろな品種があります。品種ごとに卵の殻の色が決まっているだけで、殻の色と栄養とは関係はなかったのです。 例えば、シュリアという名前の品種は白い卵を産みます。また、ボリスブラウンという品種は茶色い卵を産むのです。以前は、茶色い卵を産むニワトリは餌をよく食べる割には、卵をそんなに産まないので、値段が高くなっていました。今では、品種改良が進み、茶色い卵をたくさん産むニワトリも飼われるようになりました。では、どうして今でも茶色の卵の方は値段が高いのでしょうか?値段が高い方は栄養があると思い込んでいる人が多くてよく売れるのかもしれません。栄養が同じだと分かっても好みで茶色の卵を選んでいる人もいるでしょう。皆さんはどちらを選びますか?これから、お使いに行くときの参考にしてみてください。 最後はいつも同じ話になりますが、新型コロナウイルスオミクロン株への感染が広がり続けています。皆さんは毎日感染対策をしっかりがんばっていますが、これからも、健康観察をする、マスクをする、手を洗う、人との間をあける、換気をする、静かに給食を食べる、用事がないときは出歩かないなどに気を付けながら過ごすようにしましょう。 児童朝会 2.22
☆校長先生のお話
「最年少5冠 19歳藤井さん王将獲得」 北京で行われていた冬のオリンピックが一昨日閉幕しました。最終日に行われたカーリング女子は銀メダルに終わって残念でしたが、日本選手が獲得したメダル数は、金3、銀6、銅9の合計18個でした。この数は、今までのオリンピックで一番多かったということです。 さて、今日は、以前紹介した将棋の藤井聡太さんのお話をします。藤井さんは、7月に棋聖(きせい)、8月に王位(おうい)、9月に叡王(えいおう)、10月には、竜王(りゅうおう)のタイトルを獲得していました。そして、2月12日(土)には、渡辺明・王将に勝ち、王将のタイトルを獲得しました。藤井さんは、19歳6か月で5冠を達成しました。これまで3人達成していましたが、その中で最も若く、羽生さんという方が22歳10か月で達成した記録を更新して、史上最年少の5冠となりました。藤井さんが持っていないタイトルは王座(おうざ)、棋王(きおう)、名人(めいじん)です。 藤井さんはタイトル獲得から一夜明けた13日の記者会見では、富士山を将棋の目標に例えて「何合目を登っているイメージか」と尋ねられました。すると、「将棋はとても奥が深いゲームで、どこが頂上かは、全く見えないわけで、そういう意味で、森林限界の手前というか、上の方には行けていないのかなとは思います」と答えました。 とても謙虚な回答だと感じませんでしたか。「驕る平家は久しからず」ということわざがあります。約900年前に栄えた平家一門のように、栄華を極め、勝手気ままにふるまう者は、長く栄えることなく滅びてしまうということを意味しますが、この謙虚さが藤井さんを強くしている秘訣ではないでしょうか。もちろん、将棋の勉強を人一倍しているはずですが…。我々も、藤井さんから多くのことを学ぶことができますね。 話の最後は、新型コロナウイルス感染症のお話です。オミクロン株への感染がなかなか収まらないので、大阪府に出されていた蔓延防止等重点措置が3月6日(日)まで延長されることになりました。皆さんは毎日感染への対策をしっかりしているので、本当に立派です。しかし、これからも、健康観察をする、マスクをする、手を洗う、人との間をあける、換気をする、静かに給食を食べる、用事がないときは出歩かないなどにさらに気を付けて、自分の身をしっかり守ってください。
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