前日までの天気予報では雨。工場内の見学なので,雨が降っていても見学はできる。しかし,道中の移動もあるので心配していた。
曇りがちだが,風が強い。やがてこの風が雲を追い払ってくれるだろう。
駅から歩いていると,広がってきた青空に突き出るように高くそびえる煙突が見えてきた。木々の間から西淀工場が現れる。現在の施設は2007年に建てられたという。初代工場は1965年建築。当初からエネルギーを再利用する取り組みがされていたとお聞きした。
大会議室で,工場の概要を説明していただき,DVDを鑑賞して見学施設の中身を知る。
いよいよ2班に分かれての工場見学だ。
子どもたちにとって一番印象深かったのが,6階にあるクレーン操作室。ごみピットは深さ50m,幅が45mで奥行は15m。巨大な穴だ。ごみクレーンが何度か,ごみをつかんでは落とし,まるで攪拌しているようだ。ホッパーの入り口がモニター画面に映っている。クレーンでここにごみを投入するわけだが,一気に落ち込まないように手前側から徐々に投入する。クレーンで1回につかむごみの重さは約4トン。パッカー車4台分のごみを一気につかむ。オペレーターの操作バーの横に今,クレーンがつかんでいるごみの重さが表示される。この時は4.6トンだった。
モニター画面は時々変わる。パッカー車が投入扉からごみを投入する様子がよくわかる。
みんな,張り出したガラスの上に乗っかって興味深く観察している。
「こわくないよ。」
安心しきっているようだ。
2階はプラットホーム。
パッカー車がひっきりなしにやってきて,指定された扉にバックで着ける。
「あっ,赤や。」
「青もきたよ。」
「緑もだ。」
「投入口の扉のランプが点いている。」
パッカー車全種類を見ることができた。あまり見かけない小さ目のごみ収集車がやってきた。これはカバーを運転手さんが外し,一人で作業しないといけない(通常のパッカー車は3人1組)。違う色のパッカー車は業者の車。みんな忙しそうだ。
灰クレーン,炉室,中央制御室,排ガス洗浄装置,発電機室を廊下から見学し,施設の大きさを感じる。
移動途中の廊下には,各校から社会見学のお礼の手紙が貼られてある。去年の4年生の手紙を発見した。みんなも学習が終わったら,感謝の気持ちを込めてお礼の手紙を書こうね。
西淀工場のみなさん,ありがとうございました。しっかり学習を続けます。