命の授業の1つとして、夏休みを前に5,6年生を対象に毎年「着衣水泳」の学習を行っています。
服を着て水に入ることで、水の事故にあった時の水中での感覚を体験し、どうすれば命を守ることができるのかを学習します。
シャワーの後、服を着て水に入り、まずは普段通りに水中を歩いたり、クロールや平泳ぎで歩いたりしてみます。
「服が重たい!」
「全然動かれへん・・」
あまりの動きにくさに悲鳴が上がります。
次に、道具を何も使わずにあおむけに水に浮く「背浮き」にチャレンジ。
しっかり息を吸い込んで、ゆっくりあおむけになると、静かに浮くことができます。
「そのまま100数える間、浮いていられるかな」
じっと浮いていることができたのは、ほんの数名でした。
「浮くことができたら、次はどうする?」
「大声で助けを呼ぶ!」
「そうやね。やってみようか」
大声で助けを呼びながら、両手を大きく振ると・・・
みるみる沈んでいってしまいます。
肺から空気が出ていくことと、両腕がおもりになることで、身体が沈むのです。
次に、身近にあるペットボトルを使って、助けが来るまで体力を保ちながら浮いている練習をします。
「ペットボトルをどのように使ったら長い時間浮いていられるか研究してみよう」
友だち同士でペットボトルを抱っこしたり(ラッコ浮き)、枕にしたり(背浮き)しながら、どうやったら浮きやすいか研究していきます。
「では、自分たちが考えた方法で2分間浮けるかな?」
ペットボトルを枕にしてあおむけに浮く方法がいちばん楽に浮いていられたようです。
何度も浮く練習をしていると、だんだん楽に長時間浮いていられるようになってきます。
「服を着て水に入ると、服がすごく重たいし、身体にまとわりついて動けないよね。では、水中で服を脱げるかな?」
子ども達は、悪戦苦闘しながら水中で服を脱いでいきます。ところが、濡れた服はそう簡単には脱げません。特にジーパンは一番たいへん!
この学習を通して、足の着く深さのプールであっても、服を着たまま水に落ちてしまうといつものような自由が利かなくなることが分かりました。
これが、足の届かない深さだったり、流れが速い場所だったら・・・
水の怖さに気づいたようでした。
今日の指導計画はこちら・・
http://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/data/e611307...
【指導:根井】