昨日、学校で高殿地域の防災訓練がありました。
100人近い大人が学校に集まって、大阪市に巨大地震が起こった時に備えて訓練を実施しました。
みなさんが学校でする地震の訓練は、地震が起こった直後に身を守る訓練ですね。
昨日の訓練は、そうしたものではなく、地震が起こった後、家が壊れて避難してくる人や、怪我をして動けない人などを地域の人たちでどのように助けていくのかというものでした。
ですから、学校のいろいろな施設を使って、みなさんが役割分担をしながら取り組んでいました。
まず、多目的室が、災害対策本部になります。ここには、様々な情報が集まります。
たとえば、どこの道路が通行止めになっている、とか、どこの橋が壊れて通れないとか、どこのマンションで大きな火事が発生しているとかいった情報です。
そして、学校を避難所としてどのように使っていくのかもここで決まります。
また、保健室ではケガをした人の手当を行ったり、高学年図書室では、体の不自由な人を優先的に避難させたりする事もします。
調理室では、炊き出しと言って、避難してきた人に食べ物を出す準備をします。
ガスや電気が使えないので、倉庫から外で使えるコンロを持ち出して講堂の前で大きな釜を使った豚汁作りをしていました。
昨日は訓練だけでしたので、実際に避難してくる人はいませんでしたが、もし、本当に起こったら、講堂が避難してくる人の避難場所になります。
さらに、講堂だけで入りきらなければ、みなさんの教室も使わなくてはいけない場合も出てきます。
学校は、普段はみなさんが勉強する場所ですが、いざという時は、地域の皆さんの命を守る場所にも変身するのです。
そのために地域の皆さんがこうして努力し、協力し合っているのですね。
そんな大人がたくさんいるこの高殿の地域は、素晴らしいなと思います。
子どものみなさんには、できる事は少ないかも知れません。
しかし、もし、大きな災害が起こった時に、自分の事は自分できちんとするだけでも、周りの大人の手助けになるのではないでしょうか。
そのためにも、普段から、自分の身の回りの事は自分で何でもできる習慣を身につけてほしいなあと思いました。