それでも子どもたちはあきらめずにボールを追いかけます。協力してコーチを取り囲んでボールを奪うことができました。「よっしゃあー」と歓声も一段と大きくなります。シュートも決まりました。コーチも徐々に本気を出していきます。トップレベルの技を間近に見ながら、子どもたちは夢中になれるひとときを過ごしていました。

いよいよお楽しみのゲームです。しかもセレッソ大阪のコーチの方々との対戦です。全員が少しずつ対戦させていただきました。相手は二人です。子どもたちは８〜９人です。圧倒的有利なはずですが…、まったくボールにさわることができません。小刻みなステップに華麗なボールさばき、さすがです。プロの技です。それでもコーチは大幅に手を抜いています。子どもたちは必死にボールを取りに行きますが、かるくあしらわれてしまいます。「がんばれ〜」自然とまわりからも声援が起こりました。

次に簡単なドリブルやキック、パスの練習をしました。二人一組になって前の人は自由に歩いたりスキップしたり…、その後をもう一人がドリブルしながらついていきます。パス練習はお互いに足を開脚してゴールをつくってその間を通します。そして通ったら少しずつ距離をのばしていきます。遊びの要素を取り入れているので、本格的にサッカーをしたことがない子や女子も楽しむことができました。キックの仕方も教わりました。ボールは丸いのでキックする場所によって転がり方が違うから、ボールをよく見てキックすることが大切です。みんな真剣にコーチの話を聞いていました。

まずはウォーミングアップにサッカーにつながる運動遊びを行いました。どの子たちも笑顔で取り組みます。相手の背中やひざ、つま先をタッチして得点を競います。コーチの指導をよく聞いて、ルール違反はしません。自然と腰を低くしたり、ひざのばねを使ったり、知らない間にコーチの意図する動きを導き出していきます。さすがですね。それにしてもみんな楽しそうでした。

今日はトップアスリートによる「夢・授業」が６年生に対して行われました。このような事業は申し込んでもなかなか当選しないのですが、今回幸運にもセレッソ大阪さんに来ていただくことができました。今日、来ていただいたのはセレッソ大阪でコーチを務めるみなさんです。子どもたちに気さくに話しかけ、子どもたちの気持ちを上手に盛り上げ、サッカーや運動に夢中にさせていきます。サッカーを通じて、何事にも一生懸命にがんばることの大切さや夢を持つことのすばらしさ、決してあきらめない気持ちなど、一緒に汗を流しながら子どもたちに伝えてくれました。