♪きょうの給食 (12.5 田辺だいこん)
大阪市では、100年以上前から市内で栽培され、大阪の農業と食文化を支えてきた歴史・伝統のある野菜を「大阪市なにわの伝統野菜」として、現在9品目認証しています。
「田辺だいこん」は、この伝統野菜の一つです。現在の大阪市東住吉区で江戸時代に発祥したとされるだいこんで、白い根の部分は、ふつうのだいこんに比べて短く、先が少しふくらんだ形をしています。 学校給食における地場産物の使用増加の取り組みの一環として、平成22年より使用しています。生産量が限られているため、市内を5つのブロックに分けて5年に1回の実施となっており、今年は旭区をはじめ、4区で食べることができました。 根の部分は煮ものに葉はみそ汁に、新森小路小学校で32本の田辺だいこんを使いました。柔らかくきれいな葉がとてもたくさん付いていたので、「これは使わないともったいない!」と急きょ、煮ものの彩りにも使うことにしました。 5年に1回しか食べられないレアな田辺だいこんを食べて、「あまい」「やわらかい」「おいしい」「おでんにして食べたい」と4年生の子どもたちからは大絶賛の声が上がっていました。 大阪は、古くから食文化を支える独特の野菜が多数ありましたが、次々に店頭から消えていきました。近年、伝統ある野菜を見直そうとする取り組みが進められ、少しずつ栽培する農家も増えて来ているようです。地産地消を進めるためにも、その土地に伝わる食文化を子どもたちに継承していくことは大切なことですね。 *なにわの伝統野菜については、「大阪府ホームページ:なにわの伝統野菜」で調べることができます。 |