阪神淡路大震災から23年の年月が流れました。当時、小学生だった子どもたちも立派な大人に成長しています。NHKの朝ドラ「花子とアン」で主人公の夫役、そして今年は、大河ドラマ「西郷どん」の主役、西郷隆盛を演じている鈴木亮平さんもその一人です。
鈴木さんは大震災の時、西宮市立津門小学校6年生、児童会会長でした。地震の瞬間はお父さんが部屋に飛び込んできて守ってくれたという体験を持っています。3月の卒業式は、講堂が避難所になっていたので、運動場に紅白幕を張って行い、答辞を読んだそうです。
近所の公園もすべて仮設住宅が建ち、遊べる場所がなかったけれど、狭いスペースで知恵を働かせて遊んだといいます。被災地の中ですくすく成長し、東京外国語大学に進んでいます。
鈴木さんは次のように語っています。
「今の西宮は素晴らしい街になった。いい街にしようという思いが、今の街を作り上げた。ふるさとの人たちは力強い。西宮出身として誇りに思う。僕自身、20年前の経験が俳優の仕事に生きている。これからの未来をつくるのもまた、今の自分だと思う。」