校庭の桜修了式 校長講話
今日で、平成29年度が終わります。校長先生の最後のお話は「目玉おやじ」の話です。
みなさんは自分の中にもう一人の自分がいることを知っていますか? 「自分」には、「する自分」と、それを「見ている自分」がいます。 (人の頭の中に住む「目玉おやじ」のイラスト掲示) この「目玉おやじ」みたいな「見ている自分」は、自分のやることすべてを見ています。『おまえ、あのときずるいことしたよな』『おまえ、あの時、全力じゃなかったよな、手を抜いたよな』『おまえ、あのとき人につられて本心じゃないことやったよな。』って。他の人にはわからなくても、いつも厳しい、中立な目で見ている。ごまかすことはできません。 だれでもずるいことをしたことやサボったことはあるでしょう。(それでしめしめ、誰にも気づかれずにうまくいった!)と思ったこともあったかもしれない。でも、ちゃんと知っていて、覚えている人がいるんだよ。それが「もう一人の自分」=「目玉おやじ」です。だから、ほら、今だってそのずるいこと、自分では覚えているでしょ。 もちろん、「目玉おやじ」がおぼえているのは悪いことばかりではありません。自分のがんばりや報われなかった努力もちゃんと知っています。 その「目玉おやじに」に『うん、オマエもなかなかよくやっている』と認められるということが大切です。これを「自尊」の念、「自尊感情」と言います。 「目玉おやじ」に尊敬されれば、目玉おやじは大きな力を与えてくれます。でも、ずるいことだけをしてうまくやろうなんていうときは、大きな力でその邪魔をするんだ。『お前なんか、成功する資格なし!だって、あんなに卑怯だったじゃないか!』ってね。 「目玉おやじに」に尊敬してもらえるような生き方をしていきましょう。 人に気づいてもらえなくても、人からホメられなくても、「目玉おやじ」だけは知っていてくれて、大きな力を与えてくれます。 (平 光雄著『子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話』) 3月の花4平成29年度卒業式卒業生全員に明るい未来が広がることを祈念します。 3月の花3 |