今から50年ほど前、アメリカのスタンフォード大学の心理学者、ウォルター・ミシェルが行ったのが「マシュマロ・テスト」です。
実験者は、4歳の子ども186人の前に、1つずつマシュマロを置きました。そこで、「1つのマシュマロは君にあげる。でも、私がもどってくるまでの15分の間、食べるのをがまんしたら、もう1つあげる」と言って、部屋を出ていきました。
その結果、3分の2の子どもは、がまんできずにマシュマロを食べ、3分の1の子どもは、がまんして2つ目を手に入れました。
がまんした子たちは、目をつむったり、後ろを向いたりして、マシュマロから気をそらす工夫をしていました。
それから18年後、マシュマロを食べずにがまんした子たちは、大学進学適正試験で、食べてしまった子たちにくらべて、あきらかに高い成果をのこしました。