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?令和2年7月19日(日)ホリデーコラム6
「目標を確実に達成するのが良いチームだ」と思われる方?果たしてそうでしょうか?ここで、ひとつの実験をしてみます。みなさんに質問です。「あなたが朝起きてから、今この瞬間までに、赤いものがいくつありましたか?」この質問にはほとんどの人が答えられないのではないでしょうか。しかし、もしも、明日のこの時間に同じ質問に回答しなければならないと事前に分かっていたとしたら、ほとんどの人が朝から赤いものを数えて過ごし、きちんと回答できるはずです。なぜ、同じように1日を過ごしているのに、みなさんは今日突然聞かれると赤いものの数を答えられず、事前に明日赤いものの数を聞かれると分かっていたら答えられるのでしょうか?同じ視力で世の中を見ているはずなのに、赤いものが目に入ってくるようになるのはなぜなのでしょうか?
それは、「目的意識」の有無によるものです。この現象を心理学では「カラーバス効果」と言います。人はある目的を意識すると、その目的に関連する情報をそれまで以上に認識するようになります。それくらい私たちの活動は目的意識に左右されるのです。チームの活動は、チームとして掲げる目的や目標に支配されていると言っても過言ではありません。チームとして何を目標に設定するかによって、メンバーの思考や行動は大きく変わっていきます。その前提に立つと、「目標を確実に達成するのが良いチームだ」これは必ずしも間違っているわけではありませんが、それ以上に大切なことは、「目標を適切に設定するのが良いチームだ」ということなのです。「どうすれば目標を達成できるのか?」を考える前に、「どのような目標を設定するのか?」を定めることに、より力を注ぐべきなのです。
チーム東小路にも目標があります。それは「すべての子どもも大人も安心できる居場所のある学校」です。一人一人が自分を好きになり、ありのままの自分でいられること、「自分も人も大切」にして、「自分で考え」、「自分から表現」でき、何事にも「失敗を楽しみ、チャレンジ」すること!そんな子どもや大人をめざします!