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憧れられる大人へ!?令和2年8月11日(火)ホリデーコラム16 日本教育新聞の社説より、タイトル「教職が輝きを取り戻す時代に」 若い人がよく口にする言葉の一つに「コスパ」がある。コストパフォーマンスの略語である。コスト(掛けた費用)に比べ、パフォーマンス(成果、効果)が上回るのを感じれば、「コストが良い」ということになるらしい。 こうした見方からすれば、長時間労働が恒常化しているのに、賃金という面でのリターンが少ない教師の仕事は、コスパの悪い仕事として忌避されるのは自然な流れだ。(中略)平成12年度には、12.5倍あった小学校教員の採用試験の競争倍率が、29年度には3.5倍へと減じた現状を示した上で「志高く能力のある人材が教師の道を選び、我が国の学校教育がさらに充実・発展するためにも、学校における働き方改革 を進め、教職の魅力を高めることの必要性は待ったなしの状況です。」と述べている。(中略)一方で、働き方改革の実効性に疑問を持つ教職員は少なくない。すべきこと、課題は山積するばかりで、時短など考えようもない。教師がやらなくていい仕事を、お願いをして教師以外に引き受けてもらう仕事は、教師がするのかといった具合である。時短や業務軽減とともに、教師の「やらされ感」をどう減じるかにも焦点を当て、論じるべきだ。 子どもたちに主体性や協働的な学びを求めるのだから、教師たちも同様の働き方ができる環境を創出する。それは例えば上意下達や、強いリーダーシップといったこれまであった組織論の見直しにつながるものかもしれない。(中略)従来の行事論、授業論による、こうあらねばならないという固定観念からいったん解き放ち、教師自身が考える行事や、授業にチャレンジする。また、周囲がそれを支えていくような職場文化への転換こそ、魅力ある教職の復権につながるのではないか。 新たな組織論、労働論など、これまでの教育界とは違うアプローチの仕方を語れる有識者の力も借りながら、令和の時代の教職像を再構築したい。 働き方改革は時間の問題ではなく、教職員の仕事に向かう姿勢が、真から楽しいと思えているかどうか!働く質の問題だと思う。そのためにも自分で時間をコントロールして、自分からやりたいと思える仕事をとことん追求できる環境づくり、意識づくりをしていきたい!大人が楽しんで仕事をする姿こそが、子どもにとって憧れる存在となり、「早く大人になりたい!」と思える子どもたちを育むのではないだろうか! 学びに向かう力!新学習指導要領では「学びに向かう力」について、以下のように述べられている。 「(学びに向かう力・人間性等)言葉を通じて、社会や文化を創造しようとする態度、自分のものの見方や考え方を広げ深めようとする態度、集団としての考えを発展・深化させようとする態度、心を豊かにしようとする態度、自己や他者を尊重しようとする態度、自分の感情をコントロールして学びに向かう態度、言語文化の担い手としての自覚が挙げられる。」 この学びに向かう力として、重要なのが「協力する態度」である。 以前放送されたNHKドキュメンタリー人類誕生の番組で、現代人の祖先であるホモ・サピエンスが生き延びたのは、協力したからだという話がありました。ネアンデルタール人のほうが、ホモ・サピエンスよりも、はるかに知力・体力ともに勝っていたにも関わらず、滅びてしまったのは、彼らは数人の小集団でしか生活しなかったからだと言われます。ホモ・サピエンスは、体も華奢で弱い人種であったために、みんなで協力するしか生きる手立てがなかったからだと言われます。 現代社会が生き延びていくには、SDGs( 世界が2016年から2030年までに達成すべき17の環境や開発に関する国際目標。Sustainable Development Goalsの略称で、日本では「持続可能な開発目標」と訳される。)という共通の目標を掲げて、世界中が協力する必要性が提言されています。 つまり協力することは、生きるために必須の態度であると同時に、それは学びにとって本質的な力を生み出すと言えます。 自分一人ではなく、他の仲間がいて、協働すること、対話すること、協力すること、が学習効果を高めることなのです。だからこそ、みんなが同じ空間で、お互いのことを知り合いながら「自分も人も大切にする」力を高めることが大切です!」 ピンチはチャンス!?令和2年8月9日(日)ホリデーコラム14 脳神経外科医であり、日本大学名誉教授の林成之先生の著書、「いくつからでも脳は若がえる」から、第2弾! トラブルが起きたとき、よくある間違いは、トラブルを起こした人を責める、という対応です。本当によくありがちな対応ですが、これはまったく意味がありません。 トラブルには必ず原因があり、何か示唆するものがあるはずです。ですからそのことを話題にして解決するべきで、トラブルやミスした人を責めるのは、幼稚な対処法というほかありません。 トラブルは悪いものと考えるのではなく、「何かの問題を解決するためのきっかけをもらっている」という考え方をすると、もう半分以上は解決したと言ってもいいでしょう。 かかわる人たちのレベルが低いことでトラブルになることもあります。それでもそこには、腹が立ったとか、もともとあの人が気に入らないといった理由があるものです。それがわかれば、「じゃあ次は、こうしよう」とか、「私も言いすぎたから、次はこういうふうに対応します」とか前向きな解決策が得られます。トラブルにどう対応するかが人間力なのです。 「ピンチはチャンス!」という言葉の通り、逆風のときこそ、その人の生きざまやその人の本音がわかります!トラブルから学べる心の余裕がほしいですね。 ポジティブに!脳神経外科医であり、日本大学名誉教授の林成之先生の著書、「いくつからでも脳は若がえる」から、 「疲れた」「無理」「面白くない」「大変だ」「嫌だ」「もう年だから」などの否定語は、自己保存の本能をマイナスの方向に発揮してしまう言葉で、これらを口にした途端、できない、無理、ということが現実化してしまいます。 ですから、日頃から絶対に口にしないようにしてほしいのですが、ふと、「ああ、疲れた」などと口に出してしまうことは誰にでもあると思います。 そんなときは、「疲れたと思ったけどやめにして、自分は今、才能を発揮するチャンスが、めぐってきている」と口に出して言うようにしてください。 ちゃんと口に出して言う、ということがポイントです。思うだけではダメです。人に聞こえるような大きな声ではなく、口の中でぶつぶつ唱えるだけでいいので、口で言うことが大事です。 なぜなら、口に出すと、人はそのことを正当化しようとする本能が自然に働くからです。 言語中枢は、考え、思いをめぐらせるときのルートになっているので、自分が言っていることとやっていることが矛盾することに耐えられず、言語に現実を合わせようとするからです。ゴルフにしろスケートにしろ野球にしろ、トップ選手が試合前にぶつぶつ言っていることがあるのは、これが理由です。 日頃からどんな言葉を口にしているのか、しかもどれだけ前向きな言葉を意識的に発しているのか、脳はその言葉をありのままキャッチするんですよね。夏休みに何かにチャレンジするときにも、ネガティブシンキングはやめて、子どもとともに学ぶ大人として、ポジティブな言葉をチョイスしたいですね! 感染症から身を守るために(お願い)いよいよ明日から夏休みに入ります。大阪府内でも感染の広がりが見られます。保護者のみなさまにおかれましては、感染に対する不安を強くしておられることと思います。「もし感染したらどうしよう」「この先感染はどこまで広がるのだろう」など心配の種はたくさんあります。しかし、この感染症に対する不安や恐れが過剰になると、新たな感染が広がっていきます。 その感染とは「偏見や差別」です。新型コロナウイルスに感染した患者さんやその家族に対する差別、医療関係者やその家族から新型コロナウイルスがうつるのではないかといった根拠のない偏見、発表された一部の情報をもとに「あの人が感染したのではないか」という噂を広げる誹謗中傷などが実際に全国で起こっています。 悲しいことですが、このように「偏見や差別」という感染に取りつかれると、それまで築き上げた人間関係にひびが入ったり、誰かをつらい状況に追い込んだりしてしまうことになります。 不安に思うこと自体は当たり前のことで、決して悪いことではありません。「適切な不安」は感染から身を守ることにつながります。 不安の正体は何なのか、心に問いかけ、不安と上手に向き合っていくことが大切です。 差別することで不安が解消することはありません。新型コロナウイルス感染症の問題解決にもならないことはみなさんご存じの通りです。 私たちに必要なのは、患者さんやその家族の大変さを推し量り相手を思いやること、つまり、相手の立場を想像する力です。学校でも、子どもたちは「自分も人も大切にすること」をしっかりと学び、心がけてきました。 夏季休業期間中、保護者のみなさまには、情報を鵜呑みにせず、正しい知識をもとに思いやりと想像力をもって物事をとらえる大切さを、お子様にお伝えいただきますようお願いいたします。 夏休み中も感染症予防対策へのお願いは継続します。 詳しくは、下記をクリックいただき、ご確認ください。 ☞夏季休業中のお願い また、夏季休業期間のいきいき活動にかかるお願いについても下記に掲載しますので、ご確認ください。 ☞夏季休業期間のいきいき活動にかかるお願い 2週間後、25日(火)には全員が元気な姿で再会できますよう切に願っています。休み中も子どもたちの安全・安心を見守っていただきますようお願いいたします。 |