4月19日 毎日新聞 余禄から
青森の八幡馬や福島の赤ペコ。各地に伝わる郷土玩具には、赤が目立つものが多い。感染症の治療法がなかった時代、赤は疱瘡(天然痘)よけの効果があると信じられていた。親たちは子どものそばに赤い玩具を置き、健康を願ったのだろう。
新型コロナウイルスの場合、10代以下が重症化する例は少ないようだが、多くの親は子どもの成長や心への影響を心配しているのではないか。勉強はもちろん、遊びや余興の過ごし方も大事だ、外で遊ぶ機会は減る。家でゲームざんまいも困る。
北海道博物館がホームページを始めた「おうちミュージアム」が面白い。2月末、全国に先駆けて道内の学校が休校になり、同時に休館した際、20代の若い学芸員らが発案した。アイヌの伝統料理や戦時中の教科書の工作課題などを紹介し、レシピや素材をダウンロードして家で楽しめるようにした。
メールで他の博物館に参加を呼びかけたところ、口コミもあって賛同する施設が全国に広がり、道内から沖縄まで50館以上が参加した。同じ「おうちミュージアム」のロゴを使い、それぞれ特色のあるプログラムを提供している。
世界では、15億人以上の子どもや若者が休校の影響を受けているそうだ。国連児童基金(ユニセフ)は「子どもたちが家とスクリーンだけの生活を乗り切っていけるようサポートが必要だ」と訴えている。
緊急事態宣言が全国に広がった。未曽有の体験はしばらく続く。未来を担う子どもたちの負担を減らすように知恵を絞るのは大人の役目だ。
保護者の皆様、児童のみなさん、大阪市教育委員会から、学習動画が配信されました。20日は、1,2年、21日は3,6年、22日は、4,5年の学年担当の先生方がポストに学習課題を届けます。今できることを自分らしく。学習内容は伝えますが、どのように計画して実行するかは自分で考えてやってみましょう。
ポスティングに行く前にメール、ホームページでお知らせします。また、終わりましたら同じように連絡をします。ポストに学習課題が入っていないときは、学校(6709−9446)まで連絡をください。よろしくお願いします。