?令和2年8月29日(土)ホリデーコラム30
「できないもん勝ちの法則(ひすいこたろう著 扶桑社)より、
ある人が人前で話すときに緊張しないコツを教えてくれました。
「主語を『私』に変えるといい」と。どういうことかというと、緊張しているときは、お客さんが私を見ているという状態になっている。そんなときは「私」を主語にして、「私」がお客さんを見ているという状態に切り替えるといいと。私は今何を感じているのか、どんなお客さんが来てくれているのかなど、私から見える世界を観察しているうちに緊張が和らいでいくと。他人の視線を気にしていると、他人の世界に飲み込まれてしまうのです。それより、自分がどう感じているか、主語を自分に戻すことで世界を取り戻せるのです。子どもの強さはまさにそこにある。子どもは他人の視線ではなく、マイワールドを生きているのです。人がどう見ているかに意識を向けると大人ワールド。自分がどう感じているかに意識を向けると子どもワールドにいざ突入です。そして、大人視線、子ども視線を時と場合で自由に切り替えられるのが、はい、一流でございます。
あくまで主体は自分。ただ、すべてを自分にするとわがままになったり、自分勝手になったりしてしまう。やはりバランスは大事。子どもの心を忘れずに、大人視線と子ども視線をうまく使い分けたいですね。