?令和2年10月24日(土)ホリデーコラム43
「2020年からの教師問題(石川一郎 著ベスト新書)」より、
「正解のない『問い』」に対し「モヤ感」を持って思考を深めていくと、「自分の考えはこれかな」という仮の答えが出てきます。
その際、「これかな」という仮の答えが、本当に回答としてふさわしいかを検証する作業が必要となります。
自分が言おうとしていることが論理的な考察に基づく答えなのか、もう一度あらゆる角度から見直してみること、これがクリティカルシンキングです。(中略)
クリティカルシンキングは、複数の「答えらしき答え」が頭の中に浮かんできて「モヤ感」に溢れた思考を整理することに役立つので、必ず技術として身につけておくべきでしょう。(中略)
複数浮かんだ考えの中から回答を選ぶためには、論理的かどうかだけでなく、自分のこだわりたいものは何かを考える必要があるのです。
この自分のこだわりのことを、私は「自分軸」と呼びます。
私がよく使う言葉に置き換えるなら、この「自分軸」とは「自分のフィルターを通すこと」です。
「自分ならどう考えるやろ?」「自分ならどうするかな?」と自問自答すること。そして、その自分の考えをアウトプットして、人と対話すること。そこから学びは広がり、深まります。
これからの学校教育で大切なことは、教師の言うことを聞く「ものわかりのいい子」(自主性のある子)を育てるのではなく、教師の言うことに「なんで?どうして?」「自分はこう思う!」と「聞き分けのない子」もっと言うと、「めんどくさい子」(主体性のある子)を育てるべきではないでしょうか!
主体性のある子どもはこだわりのある子どもですもんね!これからは自主性よりも主体性です!