?令和2年11月22日(日)ホリデーコラム52
「2020年からの教師問題(石川一郎 著ベスト新書)」より、
生徒が、教師が持っている答えを読み取ろうとしたり、発言に対する教師の反応を気にしたりするような関係では、自由な発想は出てくることがなくなります。生徒は思考停止してしまうのです。
また、教師の側は気持ちの面で、生徒が出してくる答えを楽しむくらいの余裕を持つ必要があると思います。「なるほど」「そういう考えもある」「面白い」といった感覚を、時として持つべきでしょう。
その感覚を表情に出していいのかといえば、必ずしもいいとは言えないですが、教師は、自分には出せない答えを生徒が発想したことに対して、素直に感心して吟味を楽しむ気持ちでいればいいのです。
この点が、高め合う関係のいいところです。何故なら、上下の関係だと教師の発想を超える答えは表面化しづらいからです。
教師の投げかける「問い」で生徒が、学び、成長する。
生徒の投げかける「答え」で教師が、学び、成長する。
2020年の教育現場では、この関係性がぜひとも構築されて欲しいものです。
子どもが教師の顔色を伺って、それこそ忖度していては、学びなど成立するはずがありません。
どんな考えでも、素直な自分の考えを出し合える関係、どんなことでも受け入れてもらえる関係、そんな信頼関係が教師と子どもにあれば、子どもは安心して自分を表現することができます。
学びは対等なものです!大人が子どもをなんとかしようなんて大きな勘違いです。もちろん大人は子どもが間違っていれば、正しく導がなければなりません。しかし、大人も間違うことがあります!そんな時は素直に間違いを認め、子どもから学ぶことです!
大人も子どもも、「自由の相互承認」することから、信頼関係が生まれ、互いに育つことができるのです!