令和2年12月27日(日)ホリデーコラム62
「子どもが生きる力をつけるために親ができること(工藤勇一 著 かんき出版)」より、
私たちが親御さんを学校に呼ぶのは、家に帰ってから子どもを叱ってもらうためではありません。
「学校と親が一枚岩となって、ことの大事さを子どもにしっかり伝えること」が大きな目的であり、学校も親もいつもあなたを支えているよ、と伝えるために来てもらっているのです。
親としては、学校に呼び出されたあと、家で子どもを叱らなくてはいけないこともあるでしょうが、それでも大事なのは、今日みたいなことがあっても私は君のことを嫌いになったりしないよ、という姿勢です。
こんなことを言ってはなんですが、子どもが問題を起こすのは、親のせいでもなければ学校のせいでもありません。
子どもの社会のなかでのことですから、トラブルは日常茶飯事です。
起こった問題をその子の将来の自律の学びに変えてあげることが大事なのであって、「子どもが問題を起こさないこと」が大事なのではありません。
そのためにも、親御さんと学校は、子どもの成長のためには何が必要なのかを一緒に見極めながら、冷静に戦略を立てていけるような信頼関係を築きたいものです。
「トラブルは学びのチャンス!」子どもはトラブルを起こすものです。失敗はするものです!その時に「どうしたらよかったのか?」「これからどうするのか?」を学べばいいんです。
「事なかれ主義」から「事あれ主義」へシフトしなければなりません。そして、その時に保護者も巻き込んで、ともに考え、悩み、方向性を共有していれば、子どもは前を向きます。ともに子どもを真ん中に置いて対話しましょう!