TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)の結果が公表されました。これは、60以上の国と地域の教育機関で構成する国際教育到達度評価学会(IEA)が4年に一度実施する国際学力テストです。対象は、中学2年生と小学4年生の算数・数学と理科になります。様々な立場からの考察、検討がなされていくと思いますが、成績上位層の薄さが、他国と比較して気になるところです。それぞれの習熟度に対応して、伸びていく力を思う存分に伸ばしていく教育への転換が求められているように思います。
また、気になるのが、「言葉の力や記述力の低下」という傾向です。デジタル化の対応については、コロナ下で急ピッチで進めていけば、国際競争に追いつくと思いますが、言語力は時間がかかります。辞書引き学習や読書指導、漢字学習など、地道な学習の積み重ねが、ますます重要度を増してくると考えています。