令和2年12月6日(日)ホリデーコラム57
「子どもが生きる力をつけるために親ができること(工藤勇一 著 かんき出版)」より、
親の何気ない言葉は、あなたの意思にかかわらず、子どもに大きな影響を与えます。
たとえば、お子さんの友達や、周りにいる子に対して「あの子はだめだなあ」というようなことを言ったことはないでしょうか?
一見、自分の子どもには関係のない言葉のように思えるかもしれませんが、ここから子どもたちは2つのメッセージを受け取ります。
一つは、「あなたは失敗しちゃだめよ」というメッセージ。
そしてもう一つは、「あの子は尊重しなくていい子。排除してもいい」というメッセージです。
前者のメッセージは、前述の通り挑戦できない子にしてしまいますし、後者のメッセージは、いじめの原因になりかねません。
どんなに気を付けていても、なかなかうまくはいかないものです。
しかし親の言葉や思いが、子どもの価値観の形成に大きな影響を与えることは、意識しておくべきでしょう。
子どもは親の背中を見て育ちます。親の口癖が子どもに移っていることってありますよね。学校でもこの言葉の影響力は大きいものがあります。大人の何気ない一言が子どもを大きく傷つけることがあります。もちろんそうならないために細心の注意を払うべきです。しかし、大人も人間です。失敗することもあります。大事なことは、子どもの心を傷つけてしまった時には、「ごめんなさい」ができるかどうか!そんな大人の姿を正直に見せることから、子どもとの信頼関係が生まれるのではないでしょうか?