本日の献立/3月3日(水)・はくさいのゆず風味 ・とら豆の煮もの ・ごはん、焼きのり、牛乳 栄養価 エネルギー 771kcal、たんぱく質 28.0g、脂質 16.9g ☆肉じゃが☆ 肉じゃがというと、今では家庭料理の定番となっていますが、その発祥は、日露戦争(1904〜1905)当時の海軍のメニューだったといわれています。そのころ海軍の司令官だった東郷平八郎が、イギリスへ留学していた時に食べたビーフシチューの味が忘れられず、料理長につくらせたところ、同じような材料で砂糖としょうゆで味つけされた肉じゃがになったといわれていますが、真相は明らかではありません。しかし、海軍経理学校で1938年に発刊された「海軍厨業管理教科書」にもその作り方が記載されており、カレーライスなどとともに海軍の艦上食として広まったのは間違いないようです。どちらも牛肉、ジャガイモ、タマネギなど同じような材料で作ることができるため、材料補給がしやすいことや、肉や野菜を合わせて使うことで、当時の水兵の栄養不足の解消にも役立つことから都合の良い献立だったのかもしれません。また、海軍だけでなく、陸軍の軍隊調理法の中にも「肉と馬鈴薯の甘煮」という名でその調理法が記載されていたそうです。このようなことから、兵士たちが食べていた料理が家庭に伝えられて広まっていったのではないかと考えられます。 本日の献立/3月2日(火)・サワーソテー ・スープ ・コッペパン、バター(キューブ)、牛乳 栄養価 エネルギー 796kcal、たんぱく質 37.6g、脂質 27.8g ☆オリーブ油☆ オリーブ油は、おもにヨーロッパ、地中海地方で生産される植物性の油脂で、オリーブの果実を圧搾し、水分などを取り除いたものです。オリーブの原産地は、アジア、地中海東部の沿岸、北アフリカなどいろいろな説があり、はっきりとはわかっていませんが、紀元前3000年ごろには中近東で栽培されていたようです。古代ギリシアでは、競技会の勝者にオリーブの枝で作った冠(かんむり)が与えられたそうです。また、旧約聖書では平和の象徴とされ、現在の国際連合旗にも地球をオリーブの枝でかこんだような図柄が描かれています。 日本へは1861年ごろにフランスからオリーブの苗木が導入され、明治15年に神戸に植えられたものから、日本で最初のオリーブ油が生産されました。その後は、小豆島で順調に栽培され、オリーブ油も生産されています。 イタリア料理など地中海料理には欠かせない材料として、炒めもの、サラダ、ピザなど、風味や香りが生かされ幅広く料理に利用されています。近年では、日本でもおなじみの食品となり、和食にも利用されることがあります。 今日の給食では、「豚肉のガーリック焼き」で下味に使用し、風味を添えています。 本日の献立/3月1日(月)・きゅうりの赤じそあえ ・みそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 806kcal、たんぱく質 26.3g、脂質 23.6g ☆鰯(いわし)☆ イワシ類と呼ばれている魚はマイワシ(真鰯)、カタクチイワシ(片口鰯)、ウルメイワシ(潤目鰯)の3つの仲間に大きく分かれています。マイワシは、日本各地の沿岸、樺太、東シナ海に分布し、大きくなると25cm程度にまでなります。カタクチイワシは、日本各地の沿岸、朝鮮、中国などに分布しており、マイワシよりも小型で15cmくらいにしかなりません。ウルメイワシは本州中部以南、朝鮮、ハワイ、アメリカ西海岸、オーストラリアなどに分布し、20cmくらいになります。 イワシ類には、脂質の含有量が多く、とくに成人病の予防効果が高いといわれるEPAやDHAなどの成分が多く含まれています。また。骨ごと食べる料理法や加工品などではカルシウムも多くとることができるので、健康面でも注目されている魚です。 4日の給食では、イワシに衣をつけて天ぷら用に加工した製品を使用しています。小さめの鰯を油で揚げているので、骨も気にならずに食べることができます。 今日の給食では、フライ用に加工された製品を給食室で揚げており、骨ごと食べることができます。 平中だより本日の献立/2月26日(金)・キャベツのサラダ ・洋なし(カット缶) ・コッペパン、ソフトマーガリン、牛乳 栄養価 エネルギー 855kcal、たんぱく質 32.2g、脂質 29.9g ☆小麦粉(こむぎこ)☆ 小麦粉は、小麦を粉砕してできた粉末で、小麦はコーカサス地方からイラクあたりにかけてが原産とされています。麦類は人類最古の作物とされ、今からおよそ1万5千年前にメソポタミア、シリア、パレスチナを結んだ地域、いわゆる「肥沃(ひよく)な三日月地帯」で栽培が始まったと考えられています。当初は、麦や雑穀の混ざったものを石と石の間に挟んで砕き、焼いて食べていたようですが、土器がつくられるようになると、粗挽きにした麦をお粥(かゆ)のようにして食べたといわれています。現在のような普通小麦の栽培は、紀元前5千5百年ごろに始まり、ヨーロッパやアフリカへと広がり、紀元前3千年ごろの古代エジプトでは、石臼で小麦をひき、水を加えてこね、パンのようなものを焼いていたそうです。紀元前6百年ごろの古代オリエント時代になると、回転式の石臼が考えだされ、ヨーロッパや中国にも伝わり、水車や風車を利用するようにもなってきました。そして、18世紀のイギリスの産業革命において、ワットによる蒸気機関の発明により、大規模な製粉工場が登場しました。 日本では、弥生時代の中ごろには栽培が始まり、小麦を重湯(おもゆ)のようにして食べていたようです。その後、お粥や粉を平焼きにして食べるようになりました。飛鳥時代になって中国から麺類が伝えられ、鎌倉時代には、まんじゅうなども作られるようになりました。そして、江戸時代以降になり、日本でも製粉技術が発展し、一般にも普及するようになりました。今では小麦粉は、世界中で最も重要な食品の1つとなっています。 今日の給食では、小麦粉を炒めて、手作りのルウをつくり、シチューの材料にしています。 |