4年生 道徳科「どんな心を大切にするとよいだろう」(2)まず始めに授業者が、今回の研究授業をするにあたり工夫した点や、教材研究の中で悩んだことなどについて発表しました。グループでの討議では、「事前に教材を読ませることで話し合う時間が充分とれた。」や「授業のめあてを示し、それが主発問につながるのは児童にとって考えるポイントがわかりやすかった。」など、今回の授業で良かった点が多く意見として出されました。 押谷先生からは講評として、これからの学校改革の方向や求められる日本型学校教育についてご指導をいただきました。また、「自分もみんなも幸せに生きられる社会を創るために、子どもも教師も、親も地域の人々も北極星にあたる指針となる目標を持つことが大切です。」と、道徳的環境を育てる意義についても教えていただきました。 道徳科の教材研究の方法として思考軸の視点移動や、授業づくりの工夫など、多くのアイデアをいただきました。これからも続く道徳科の研究に活かしていきたいと思います。 4年生 道徳科「どんな心を大切にするとよいだろう」(1)4年生の学級で今年度の最後になる、道徳科の研究授業を行いました。今回の教材は300年ほど前に大和川の付け替え工事に携わった中 甚兵衛さんが登場する、『にぎりしめた いね』というお話です。自分達の生活を守ろうとする村人達は、洪水を防ぐために村の真ん中に川を通してほしいという甚兵衛さんと役人の話に猛反対して拒絶します。主人公の私は大雨の後、洪水にあった村の被害を見て、泥だらけで米粒も黒くなった稲をにぎりしめて考えます。 担任の先生が子ども達に、「自分と違った意見を聞くとき、どんな心を大切にすると良いでしょう。」と問いかけます。授業の始め、村人の立場になると川の付け替え工事には賛成できないと思っていた子ども達も、先生が黒く汚れた稲を見せると洪水の被害にあった人たちの思いについて考えられるようになりました。 グループになっての話し合い活動では、一人ずつの意見を発表し考えを深めました。授業のまとめでは、「相手の意見を否定しない心が大切だと思います。」や「相手と話をする優しい心をもった方がいいと思います。」など、今回の教材の主価値にせまる意見が子ども達から発表されました。 |
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