校長室の窓vol14「いじめ(いのち)について考える日」
今回の校長室の窓は、「いじめ(いのち)について考える日」(5月8日)に、私が児童朝会で子どもたちに話した内容について、お伝えします。
まず、私が小学生の時の話をしました。 ・4年生の時に、友だちをいじめたこと。 ・5年生の時に、友だちにいじめられたこと。 ・6年生の時に、いじめられていた友だちを助けたこと。 次に、以下の場面について話をしました。 ・もし、自分がいじめられたら。 ・もし、自分がいじめをしてしまったら。 ・もし、自分がいじめの場面を見かけたら。 そして、子どもたちには「や・は・た」の行動ができたらいいですねと伝えました。 ・「やめて」と言う。 ・その場を「はなれる」。 ・「たすけ」を求める。 この3つの行動の頭文字を合わせて「や・は・た」です。いじめられた時、いじめの場面を見かけた時に、「や・は・た」の行動をすることで、いじめを防ぐことにつながります。 いじめられている子どもが「や・は・た」の行動をすることは難しいかもしれません。ですから、いじめの場面を見かけた友だちが、「やめようよ。」といじめている子どもに伝えたり、いじめられている友だちに「トイレに行こうよ。」と言って、その場をはなれたり、先生や周りの大人にいじめがあったことを話したりすることが大切になってきます。勇気を振り絞って、そのどれか1つでもできたら、いじめられている子どもを助けることにつながります。 最後に、谷川俊太郎さんの「いのち」という詩を朗読しました。子どもたち一人ひとりの大切な心と体、そして命。いじめがあった時には、子どもたちに寄り添い、丁寧に解決を図るとともに、いじめを未然に防止できるよう、子どもたち一人ひとりを大切に見守っていきたいと思います。 加賀屋東小学校 校長 辻 信行 加賀屋東の学力向上vol2「5・6年生の校外学習」奈良公園に行ってきました。東大寺や春日大社などの世界遺産の建造物を見学しました。そして、たてわり班に分かれて、オリエンテーリングを行いました。写真は、お弁当を食べている時の様子です。 子どもたちがオリエンテーリングをしている様子を見ていると、「ハロー」、「アンニョンハセヨ」、「ボンジュール」と、外国人観光客に自分たちから挨拶をしている姿が見られました。私は「いいなあ」と思いました。子どもたちが、積極的に外国の人々と交流する姿は素敵でした。 大阪市教育振興基本計画には、9つの基本的な方向性があります。その2「豊かな心の育成」の中の2−5「多文化共生教育の推進」には、次のような文言があります。 「我が国や郷土の文化・伝統を尊重し、広く伝えるとともに、世界における多様な文化を理解し合い、異なる文化的背景を持つ子どもたちが、それぞれの文化的アイデンティティを尊重しながら、協働等により異なる文化を生かして身の回りの諸課題の解決を図っていくことができるようにします。」 奈良公園への校外学習は、日本の伝統文化に触れ、その素晴らしさを感じ取るとともに、外国の人々との挨拶を通して、多様な文化を知ろうとするきっかけとなりました。 これから世界は、多様性のある社会へと導かれていくと思います。子どもたちには、互いの良さや違いを認め合い、多様な価値観を尊重できるように育ってほしいと願っています。 加賀屋東小学校 校長 辻 信行 校長室の窓vol13「学習参観・懇談会」
今回の校長室の窓は、4月26日に実施した「学習参観・懇談会」の様子をお伝えします。多くの保護者の皆様に、ご参観をいただき、ありがとうございました。子どもたちの学習の様子をご覧いただくとともに、学級や学年の様子について保護者と教員間で話し合うことができたと思います。
今日、配布している「学校だより」にも書いておりますが、参観終了後に、子どもたちが校長室の前の廊下を通るときに、「校長先生、さようなら」と手を振ってくれました。その様子を見た保護者の方が、「校長室、すごいオープンやん」、「なんか、ええ感じやな。」と呟くのが聞こえてきました。ありがとうございます。 校長室は、いつもオープンにしています。私からも、来校される保護者の方には、できる限り積極的に声掛けをするようにしています。保護者の皆様も、何か相談したいことや伝えたいことがありましたら、校長室までお越しください。お待ちしています。 また、スクールカウンセラーが、月に1〜2回程度、学校に来てくれています。添付の手紙は、以前、ご家庭に配布したものです。相談は無料です。スクールカウンセラーに相談したいことがあれば、担任の先生か教頭先生か校長まで、お問い合わせください。 加賀屋東の学力向上vol1「戦争と平和のお話」
保護者と地域の皆さん、こんにちは。今回は、いつもの「校長室の窓」とは違う「加賀屋東の学力向上」というタイトルで、メッセージをお伝えしたいと思います。
「校長室の窓」では、主に、学校行事や子どもたちの様子をお伝えしていきます。「加賀屋東の学力向上」では、学習や学力向上に関する取組をお伝えします。2つのタイトルの細かな線引きは難しいです。どうかご理解ください。 さて、私は月曜日の1時間目に、6年1組の教室で「社会科」の学習をしました。添付しているのが、その時に使用したワークシートです。子どもたちは、1についてウクライナとロシアのことを書いてくれました。2と3の答えも、子どもたちは真剣に考えてくれました。子どもたちで話し合い、意見を交換しながら学習は進んでいきました。 保護者の皆さんは、4について、どのように考えられますか。子どもたちからは、様々な意見が出ました。私は、すべての意見を聴くようにしました。子どもたちは、思考を止めずに、自分なりの答えを導き出していたように思います。 「社会科」の学習では、過去の歴史を知り、これからの自分や家族の生活について考えていきます。そして、自分の住む地域や国、世界の今後のことも考えていくようになります。私たち大人も、過去から学び、今を生き、未来を描かなくてはなりません。果たして、自分にそれができているのかどうか、自問自答の日々です。保護者の皆さんも、ワークシートを参考に、子どもたちと「戦争と平和」について考えてみてください。 ユーチューブで、「北津守小学校」、「ウクライナ」というワードで検索すると、私が1年半ほど前に実践した授業の取組を動画で見ることができます。ご興味のある方は、お時間のあるときにご覧ください。 加賀屋東小学校 校長 辻 信行 校長室の窓vol12「登下校と放課後の安全について」〜その3〜
今回の校長室の窓は、放課後の安全についてのお話です。令和5年4月1日より、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されました。
〇道路交通法 第63条の11 第1項 「自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。」 以前は、「13歳未満の子供にヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。」とされていた道路交通法が改正されました。 下記のデータは、警視庁のホームページから転用したものです。さらに、大阪の交通白書令和4年版(大阪府交通安全協会発行)のデータを紹介しておきます。自転車乗車中のヘルメットの着用状況別の死者の統計を見ると、ヘルメット着用の死者は1人、ヘルメット非着用の死者は28人でした。 これらのデータから考えると、ヘルメット着用は努力義務とは言え、着用することで自分や子どもの命と体を守ることができることは明らかです。 私も自転車で通勤していますが、自転車用ヘルメットをかぶるようにしています。保護者の皆さんも、放課後の過ごし方や自転車の乗り方を話す機会に、ヘルメットの着用について、子どもたちとお話いただければと思います。 加賀屋東小学校 校長 辻 信行 |
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