近畿小学校道徳教育研究大会・大阪市大会(6)「6年生の公開授業」豊田三郎さんは「杉の画家」と呼ばれ、ふるさとの福井県の山を生涯に渡って描き続けました。豊田さんは杉山を描くとき、はじめに必ず山に向かって頭を下げていたそうです。目の前の自然に圧倒されながらも、その美しさや豊かさに感動し、絵で表現しようとし続けた 豊田さんの考え方や生き方について学習をしました。 授業の導入で提示された写真は、夏休みに担任の先生が福井県まで足を運び、豊田さんの絵と同じ場所から撮影したものでした。6年生の子ども達は、現地で撮影した写真と豊田さんの絵を見比べて、絵に表現しようとした豊田さんの思いを感じ取りました。 また、授業の最後には、大自然に感h動する心は、私達にとってどのような良いことをもたらすかについて、みんなで話し合って考えました。 近畿小学校道徳教育研究大会・大阪市大会(5)「5年生の公開授業」広島の地に生きるくすのきは、原子爆弾が落とされた8月6日のことを回想して、「いいな、いいな、母さんの歌は…。」と語ります。あの日、一人の女学生がくすのきの下で、迷子のぼうやを抱き続けます。その女学生は、母親を呼び続けるぼうやを放っておくことができず、一晩中そのぼうやのために子守唄を歌ってあげていました。くすのきは無私の愛情をそそぐ女学生の清らかな心に感動をしたのでした。 5年生の子ども達は、ぼうやに子守唄を歌う女学生の姿の崇高さに、心を動かされたくすのきの気持ちを読み取りました。また、これまでの体験をふりかえり、人の心の崇高さやひたむきに頑張る姿に感動することの良さについて考えました。 近畿小学校道徳教育研究大会・大阪市大会(4)「4年生の公開授業」教材では3つの場面が出てきます。(1)お婆さんのために列に割り込んで席をとった女の子。誰かのためになら並ぶルールを守らなくてもいいのかな。(2)お友達と鬼ごっこをしている男の子が、花壇の花をまたいで逃げ回ります。自分達が楽しかったら、他の人が大切にしている所や入ってはいけない所に入ってもいいのかな。(3)花壇の植え込みにゴミを捨てている人がいるよ。みんながやっているからって、ゴミをどんどん捨ててもいいのかな。 4年生の子ども達は、みんなが「約束」や「きまり」を守ると、気持ちよくすごせることや、安心してくらすことができることについて学習しました。 授業の最後に担任の先生が大型テレビに、夏の淀川花火大会の画像を映し出すと、美しい花火に子ども達は大盛り上がり。しかし次に移されたのは、花火大会の翌日の淀川河川敷の様子でした。ゴミが散らかる淀川河川敷の画像を見て、子ども達は今日の学習の場面が自分達に身近な困りごとの一つだと感じました。 近畿小学校道徳教育研究大会・大阪市大会(3)「3年生の公開授業」4人の男の子が学校からの帰り道、降り続いた雨で流れが激しくなった川を見て、棒きれや草を渦の中に流して遊び始めます。しかし、遊びはエスカレートして、やがて傘を渦の中に入れてみようということに。「ぼく」は友達の話にのって傘を入れてしまいますが、拾い上げた傘はボロボロになっていました。その傘を手に持った「ぼく」の目には、熱い涙がたまりました。 「どうしようかな。」と迷いながらも、友達の声に流されて傘を入れてしまった「ぼく」の気持ちについて、子ども達はパソコンの画面に映したハートメーターを操作して表していました。 また役割演技では前に出た児童が、実際に傘を手に持って、「ぼく」の後悔する気持ちを感じ、どう行動したらよかったのかについて意見を発表しました。 近畿小学校道徳教育研究大会・大阪市大会(2)「2年生の公開授業」冬のある日、きつねとうさぎが食べ物を探しに出かけます。きつねはたくさんのどんぐりを見つけますが独り占めしたくて、うさぎに「何も見つからなかった」と嘘をつきます。しかし、うさぎはやっと見つけた二つしかない栗の実の一つを、きつねに差し出します。きつねはうさぎの優しさにふれて、そっと涙を流します。 2年生の子ども達は手に持った円盤を操作して、独り占めしようとしたきつねの心と、栗の実を差し出したうさぎの心を、色で表しました。お友達と心情円盤を見せ合って、うさぎの心には相手を思いやる気持ちがあることを共有していました。 |
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