どんなイメージを!【対談】子どもたちも、大人たちも、みんなが互いを尊重し、信頼し合える学校へ より、 元北海道小樽市公立中学校長 森万喜子 学校法人湘南学園学園長 住田昌治 住田 公立以外にいろんな学びの場が模索されているなか、公立の教員は、自分たちの学校でどうするかをみんなで考えるしかありません。 そしてそのためには、行政には学校の応援団になってもらわないと。「あれができていない」と指摘するだけじゃなく、「予算はつけるからやりたいことをやってください」とか、「失敗しても大丈夫」と言ってほしい。つまり、学校をリスペクトしてほしいんです。 森 そうそう。でも、自治体によっては、市内の学校すべてが一斉にこれをしないといけないと横並びを重視していたり。やらない学校には指導したり。でも、自校の実態に合っていないものであれば、それをやめないと、余白は生まれないんですよ。 住田 不思議だよね。子どもに対しては「多様性が大事」「人と違うことが大事」と言っているのに、やろうとしていることは一斉画一、みんな一緒。 それぞれの子どもに個性があるように、学校にも個性があるんです。市内の学校がみんな同じことをしないといけなくて、そのために校長先生がいる、ということじゃないですよね。学校には個性があるんだから、この学校だからこそできることを大事にすることこそが、校長先生の仕事です。 その学校に合わないことをし続けていると、みんな苦しくなるに決まっているんだから。 森 校長先生のなかには、体面を守ろうとする人もいるけど、こんなにも学校に来られていない子どもがいて、希望にあふれて教師になった若い人が心を病んでという学校の現状を見たときに、校長はどこを向かないといけないか、ですよ。やっぱりまずは子どもの権利を守ることですよ。 住田 これが大前提だよね。そして子どもをリスペクトする学校、子どもをリスペクトする授業や行事をどうしていけばよいかを、みんなで考える学校文化をつくっていく。 よけいなことはどんどん切っていって、最も優先すべき「子どもをリスペクトするための学校づくり」をみんなで話し合う時間をまずは確保しましょう。 森 校内研修でもこのことについて話し合う時間を一番最初に持ってきてほしい。「自校の子どもたちをどう育てたいか」をみんなで考える。シンプルな話です。 上から降りてきたものじゃなくて、自校ならではの学びをどうするかを考える方が、みんな元気になるし、燃えますよ。その成果は子どもたちの姿ですぐにわかるから、こんなにやりがいのあることはないですよ。 「長原小学校は変わります」にもあったように、本校の本校らしい学びの創造を、次年度は子どもたちと教職員とサポーターと地域のみなさんとでつくっていきます。 1週間後の4月1日からは令和6年度の長原小学校がスタートします。それまでの時間を、教職員一人ひとりが新年度の自分をイメージして、「その気」になってつくります。 みなさん!どんな春休みを過ごしますか?新しい学年になったらどんなことがしたいですか?「その気」を大切に、イキイキしている自分をイメージしてくださいね! みんなと会える日を楽しみにしています! なーんだ?みなさん!春休みがスタートしましたね!なぞなぞも春休みバージョンです! 毎日出るので、頭の体操してね! では問題です! 「いつも好すきな人ひとを思おもっている魚さかなはなーんだ?」 わかったかな? 答えは明日ね! まってるね!子どもたちが学校を出ていきました! それぞれに大きくなって、4月に帰ってくることを楽しみにまっています! では、みなさん! いってらっしゃい! 前を向いて!各教室、各学年、 それぞれに、それぞれの、思い出が詰まった場所との分かれ! 名残尽きないけれど、前を向いて! いってらっしゃい!今年度最後の1日です! まずは1年間を振り返って1年生と4年生の児童代表がメッセージを伝えました。2人ともしっかりと自分の言葉で話すことができました! 次に、児童代表のサブリーダーに修了証書(通知表)を手渡しました。自分がもらっている気持ちで、みんなの視線が集まりました。 続いて、漢字検定の表彰です!努力賞と優秀賞の5人の子どもたちのがんばりを讃えました! 私からは、お願いをひとつしました。 それは、 「お家の人に感謝の気持ち(ありがとう)を伝えること」です。 もちろんがんばった自分を自分で誉めてほしいけれど、その自分を支えてくれた人がいたことを忘れないでほしいです。 最後は、「早寝!早起き!朝ごはん!」の長原バージョン歌と校歌をみんなで大合唱しました! サポーターのみなさまには、今年度も本校教育にご理解とご協力をいただきありがとうございました。 次年度も「子どもが主語の学校」、「子どもも大人もいきいきする学校」をともにつくりましょう! みなさん!「いってらっしゃい!」 |
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