やなせたかしさんがアンパンマンにたくした気持ち
- 公開日
- 2015/11/09
- 更新日
- 2015/11/09
校長室から
11月9日
これから、私が好きなある詩を読みます。何の詩か考えながら聞いてくださいね。
なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ?
わからないまま終わる・・
そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで みんなのために
愛と勇気だけが ともだちさ(ここまで読んだら何の詩かわかった人いるでしょう)
ああ アンパンマン
やさしい君は いけ! みんなの夢 まもるため
テレビで歌になって聞いているときにはあまり感じませんが、こうやって詩として読むといい詩、素晴らしい詩だと思いませんか。
ところで、アンパンマンは正義の味方なのに、自分の頭を食べさせます。こんなヒーロー、正義の味方は他にはいませんよね。どうしてなのでしょうか。
この詩を書いたアンパンマンの作者「やなせたかし」さんの文を読んで、校長先生は、その理由がわかりました。やなせたかしさんは、その理由をこう言っています。
「正義の味方、ウルトラマンなどが怪獣をやっつけるために大暴れして戦うシーンで、家などをめちゃくちゃに踏みつぶしたり壊したりするのに、その家の人に謝りに行くことはない、こんな正義の味方はおかしくはないか」というのです。そして、誰にでも優しい正義の味方として「アンパンマン」を考えたのだそうです。
ですから、アンパンマンの歌の中に「そうだ、おそれないで みんなのために」という言葉があるのです。
皆さんも、アンパンマンのように「だれにでもやさしく、みんなのために」を考えられる心をもった本当の正義の味方、ヒーローになってくださいね。