地球を温暖化から守ろう!
- 公開日
- 2015/12/07
- 更新日
- 2015/12/07
校長室から
12月7日
今、気候変動パリ会議で世界の首脳が集まって、温室効果ガスをどうして減らしていくかが話し合われています。
そもそも地球は、太陽の熱によって暖められ、夜になると蓄えられた熱が宇宙に逃げていき冷たくなります。その温度を調節するはたらきをしているのが温室効果ガス(二酸化炭素・メタン・一酸化炭素・フロンなど)です。このガスが多すぎると地球は温かくなり、逆に少なくなると冷たくなります。このガスがないと地球は、昼は高温で、夜はマイナス18度にまでなってしまうそうです。このガスのおかげで地球は長い間、だいたい15度前後に保たれてきました。
ところが、今、その温室効果ガスが増えすぎて地球の温度が少しずつ高くなっていることが問題になっています。この100年間で約0.6度上がったそうです。この上がり具合は、小さいでしょうか?大きいでしょうか?100年で0.6度ですから、1000年で6度、2000年で12度になりますね。
さて、この計算でいくと、みなさんがまだ生きている2100年には、地球の気温が2度ほど高くなると世界の科学者は予想しています。
みなさん、地球の温度が高くなると、どんなことが起きるでしょうか。大阪の12月の平均気温が9度ですから、これが11度になって、ちょうどいいかな、なんて思っている人はいませんか。夏は40度近くになるということです。大阪はそうでも世界中で考えると大変なことが起こってきます。
まず、今よりも集中豪雨がおおくなり、各地に大洪水が起こります。今、世界の各地で集中豪雨での災害が起こっていますね。大勢の人が大雨による土砂災害で亡くなったりしています。そして、温かくなることで、感染症や熱中症を起こす人が増えて、それが原因で何万人という人が死んでしまいます。また、陸地の砂漠化が進み、人間が食糧にする作物をつくことができる陸地の面積が狭くなることで世界的な食糧不足が発生します。また、北極や南極の氷がとけて、水没してしまう陸地が各地にできます。科学者は、この他にもまだまだいろいろな予測をしています。
先に言ったように、2100年と言えば、みなさんがまだまだ生きていますよ。さあ、地球を温暖化から守るために、温室効果ガスを増やさないようにするために皆さんはどんな行動をとりますか。
◇温度調節で減らす ◇自動車をできるだけ使わない ◇ゴミを減らす ◇電気を無駄なく使う など他にもいろいろあると思います。早速、行動にうつしてほしいと思います。
ぜひ、みなさんの中から未来の地球を救ってくれる立派な科学者が出てほしいと思います。