「金ぞくも温度によって,体積はかわるのかな?」
昨日の実験のことを思い出して,
「金ぞくも温度によって体積は変わると思うけど,ちょっとだと思う。」
「金ぞくもあたためたら体積がちょっとだけ大きくなり,冷やしたらちょっとだけ小さくなると思います。」
と,今までの学習を振り返り,前の学習のまとめたことばを使って説明することができました。
輪を通りぬけることができる金属の玉をあたため,輪を通り抜けられるかどうか。冷やしたときに輪が通ることができるか確かめました。
実験用コンロで金属の玉をあたためました。見た目では大きさの変化はわかりません。あたためる前に通り抜けていた輪が通り抜けるか確かめます…。
「ガチ…。」
と,鈍い金属の音がします。
熱した金属の玉は,輪を通り抜けません。
水で冷やすと,
「ジュッ!」
という音とともに湯気があがりました。
さぁ,金属の玉は輪を通るかな?
「カチャン♪」
先ほどまで通らなかった金属の玉が輪を通り抜けました。
さらに,常温では金属の玉が通らない輪があります。
「ここに,金属の玉を通すにはどうしたらいい?」
金属も冷やせば体積が小さくなることがわかったので,
「先生!氷水をください!」
と,子どもたちは実験に必要なものを主張しました。
早速,金属の玉を氷水で冷やします。すると…
輪を通り抜けはしませんでしたが,
「氷水で冷やす前よりも通った!」
「金属の玉を冷凍庫で凍らせておくと,輪を通るんだよ。」
「じゃあ,凍らせたの(←金属の玉のこと)ください!」
「うっかりして忘れていました…。ごめんなさい。」
来週火曜日にテストをするので,そのときに実験しましょう!
実験結果を予想していたこととはいえ,子どもたちは満足そうな顔をして意欲的に実験に取り組んでいました。
金属も空気や水と同じように,あたためると体積が大きくなり,冷やすと体積が小さくなることがわかりました。
また,体積の変化は,空気や水よりもとても小さいこともわかりました。
子どもたちは実験をとても楽しみにしています。実験をしているときの表情や目の輝きからも,そのことがよくわかります。
教科書で書いてある実験ですが,実際に自分自身が体験して目で見て確かめることで,現象が変化していくさまをくわしく観察する力がついたり,実感を伴った理解に到達したりすることができます。
また,実験結果から考察する力を高めながら,科学的なものの見方や考え方,論理的に物事を考える力をこれからも育てていきます。
3学期も理科室で実験をします!お楽しみに♪