学校日記

子どもたちによる漢字の授業

公開日
2026/05/08
更新日
2026/05/08

お知らせ

子どもたちが輪番で「先生役」を務め、漢字を教え合う授業スタイルは、単なる暗記作業になりがちな漢字学習を「アウトプット型の能動的な学び」へと変えるユニークな授業方法です。

先生が教えるのと同じかそれ以上の学習定着率の向上が期待できます。教えることは二度学ぶことと言いますが、「教える」という行為は、自分が内容を完璧に理解していないと成立しません。輪番で先生役になることで 「この漢字の書き順は?」「どんな熟語があるのか?」と自問自答することで、自分の理解度を深めることができます。また、情報を他人に伝えるために整理することで、脳への定着を深めます(学習ピラミッドにおいても「他人に教える」ことは最も定着率が高いとされています。)

また、大人が一方的に教えるのと違い、子ども同士ならではの視点が生まれます。この日は、「柱」「局」「取」「所」の4つの担当の子どもが代わる代わる黒板を背に授業をしました。先生役の友だちが間違えると、必ず誰かが気づいて「~違うんじゃない?」「ほんまや。~が正解やんな」のような「訂正」が入ります。本物の先生はほぼ間違えないですが、ミニ先生たちはよく間違えるので、板書の字の書き順やとめ・はね・はらいをみんなしっかりみています。

また、漢字の知識だけでなく、人の前で話したり、説明したりする経験は、大きな自信に繋がります。子どもたちの漢字ドリルには、どの漢字の時に自分が先生役をするのかがメモで書かれてあります。 「自分の番だからしっかり準備しよう」という責任感が、受け身ではない学習姿勢を育みます。教える側の苦労を知ることで、友だちが先生役の時にも「しっかり聞こう」という協力的なクラスの雰囲気が醸成されます。 また、先生に聞くのは緊張しても、友だちになら「ここは、何で✖になるん?」と素直に聞き合える関係性が生まれます。

子どもは、「発信する側」へ回ることを好みます。漢字の書き取り学習という「作業」ではなく、知的な「エンターテイメント」へと発展させていくことができる授業だと感じます。