児童朝会 校長先生のお話です。
- 公開日
- 2023/11/07
- 更新日
- 2023/11/07
お知らせ
皆さんおはようございます。朝夕は少し寒さを感じることもありますが、過ごしやすい季節になりました。
今日は皆さんに、「一粒の米」についてお話をします。米はご飯のことですね。今から300年ほど前になりますが、江戸時代に新井白石という偉い学者がいました。6代将軍徳川家宣の時に、財政を立て直して江戸幕府を救った人です。
新井白石は子どものころ、朝から晩まで遊びに夢中で、勉強はほとんどしませんでした。そんな白石をみて、お父さんが「一粒の米」というお話をしました。
「米櫃(お米を入れる箱)から、一粒のお米を取っても、お米が減ったかどうかは分からない。けれども1年間か2年間、毎日一粒ずつ取っていると、減ったことが分かる。逆に、米櫃に一粒の米を加えても、お米が増えたかどうかは分からない。だけど、1年や2年、毎日一粒ずつ加えていると、増えたことが分かる。学問や勉強も同じだ、1日だけ勉強したり練習したりしても、すぐに分かるようになったり上手になったりするわけではない。1日怠けたからといって、翌日にすぐに分からなくなったり下手になったりするわけではない。けれども、毎日、毎日、ほんの少しずつでも努力を続けると、1年後、2年後にはいろいろなことが分かるようになったりうまくなったりすることが分かる。毎日少しだけでも怠けていると、気が付いた時には、わからなくなったり、下手になったりしてしまう。」というお話です。
「継続は力なり」という言葉もあります。毎日続けて努力することが大切だということだと思います。学校では、毎日しっかり先生のお話を聞いてお勉強をしていますか。また、お家で宿題や習ったことを復習していますか。今日のお話を思い出して、毎日の生活の中にお勉強の時間を大切にしてください。