創立100周年記念式典 その6
- 公開日
- 2014/11/07
- 更新日
- 2014/11/07
学校行事
海老江西小学校の宝物「青い目の人形」です。
大切な人形ですので、普段は校長室の中に飾っていますが、式典当日は、校長室前に展示しました。
「青い目の人形」とは?
1898年(平成元年)、本校の校舎建て替えの折に発見されました。この人形のペンダントには、「友情の人形」と書かれています。
日米の関係が悪化して米国各地で日本人排斥運動が起こった1926年(昭和元年)に、親日家の宣教師シドニー・ギューリック氏が、友好親善のために日本に贈ろうと全米に呼びかけ、1927年(昭和2年)、日本各地の小学校と幼稚園に、約12739体贈られてきたものの一つです。
しかし、その後、日米で戦争が起きました。「敵性人形」として多くが焼却処分され、終戦(1945年)までに人形の大半が処分されたようです。現在、全国に残っている「青い目の人形」は、約330体が確認されているだけです。
そして、今から12年前、2002年(平成14年)、ロサンゼルスにある全米日系人博物館で「友情のパスポート展」が開催されるれことになり、本校の「青い目の人形」も里帰りをしました。その折、孫のシドニー・ギューリック氏が新しい親善人形「マリア」をプレゼントしてくださいました。マリアのために、特別に作られたナイトガウンや旅行かばん、パスポートも添えられていました。
「青い目の人形」と「マリア」は、海老江西小学校の歴史に残る、素晴らしい宝物です。
人形を通じて、平和や人を思いやる心を伝え、二度と不幸な歴史を繰り返さないように、大切に保存していきます。