読書週間は終わりましたが・・・本好きの子どもにするには
- 公開日
- 2013/11/14
- 更新日
- 2013/11/22
私からの提案
今年の読書週間は11月9日で終わりましたが、よく保護者の方から、「うちの子は全然本を読まないんです。どうしたらいいですか?」と相談を受けます。梅香小学校のご家庭ではどうでしょうか?わたしは、この質問を受けるとこう聞き返します。
〇 お母さんは、1週間でどれぐらいの本を読みますか?
〇 お母さんの愛読書、好きな作家は誰ですか?
〇 最近、読んだ本の中でおもしろかった本は何ですか?
〇 お母さんは、本屋さんで本を買うタイプ?それとも図書館で借りるタイプ?
この4つの質問にスラスラ答えることができる保護者のお子様はたぶんよく本を読むこどもであると思います。
子どもは、保護者のすることをよく見ています。保護者の方が楽しいと思うことは、積極的に自分でもしますが、そうでないことには消極的です。保護者の方が積極的に読書を楽しんでいただくことをおすすめします。
ドラマ「ハゲタカ」の著者である作家の真山仁が、同志社中学の生徒を前にした講演会でこう述べています。
「本を読むことは、非常にアナログな行為です。自分のペースで進めることも止めることもできます。書き手、登場人物、自分との間でコミュニケーションができます。いろんな世界に入り込んで、いつでも現実世界に戻ってくることができます。登場人物の行為に疑問を抱くこともあるし、自分も頑張ろうと思えることがあるかもしれない。常に自分があり、そして本の中の対象がある。これは非常に大切なことで、読書は、考える時間を与えてくれるのです。(中略)私は今でも読書に夢中です。自分が面白く感じることは何なのか、を探り続けることによって、さらにもっと知りたい、もっと考えたいと思うようになります。自分が読み続けたい作品とはどういうものか、という感覚を大切にするといいと思います。何かに迷った時、本を読むことによって解決の糸口が見えてくることもあります。ゲームやメディアといった、向こうから勝手にボールを投げてくる受動的なものだけでなく、読書という能動的な文化、習慣はとても大切だと思います。」
今週末は、親子で読書に浸ってください。