「くまのこの　としこし」
作　高橋和枝

「もうすぐ　らいねんがくるよ」ときいて

「らいねん」がとても　きになるくまのこ

おしょうがつ　を　むかえるくまの一家を　えがい

ています。

子どものこと、大晦日は一年じゅうで　ただ一度おお

っぴらに夜更かしをすることが　許される特別な日

でした。時計が１２時をまわり　いざ「らいねん」が

「ことし」になってみればあれほど待ちわびた新年は、

変わることのない「きのうのつづき」で

それでも除夜の鐘を聞くと少し神妙な気分になり

「今年はきっといい子になろう」と新年の夜空に誓い

ながら　眠りにつくのでした。