全校朝会 校長講話 「思いやりの行為に感動しました」
- 公開日
- 2017/06/12
- 更新日
- 2017/06/12
お知らせ
先日、登校して来た1年生が傘の雨を払って、そのまま教室に向かおうとしていました。それを見ていた6年生が「傘はこういうふうにひもをとじて持つんだよ。そうすると、となりを歩く人に濡れた傘があたらないし、突然開くこともない。また、傘立てに入れるときに自分も入れやすいし友だちも入れやすい。帰りに傘を出す時も出しやすいよ」
と優しく話していました。1年生も6年生をお手本に同じようにしようとしますが、中々上手くいきません。
6年生は、もう一度自分の傘でお手本を見せてあげていました。
「このやり方で自分でやってみて。自分でできないとこれから困るから」この6年生の思いやりのある粘り強い行為に私は、感動しました。
宮沢章二という人の詩を聞いてください。
「行為の意味」
あなたの心はどんな形ですかと
人に聞かれても答えようがない
自分にも 他人にも心は見えない
けれどほんとうに見えないのであろうか
確かに心はだれにも見えないけれど
心づかいは見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の思いは見えないけれど
思いやりは見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
「心」も「思い」も、初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ
いいお天気が続いていますが、大阪は、すでに梅雨入りしています。
今、お話した傘のひもをとじて、傘立てに入れるというような「思いやりの行為」を全校のみなさんで取り組んで、これまで以上に思いやりあふれる九条南小学校にしていきましょう。機会あるごとにこのようなお話をしていますが、よりよい学級生活、楽しい学校生活を作り出すのは、みなさん一人一人の力です。私も教職員もこれからも、みなさんの「思いやりの行為」をたくさん見つけて、褒めたいと思います。みなさんの「思いやりの行為」に心から期待をしています。