全校朝会 校長講話 「いじめについて考えよう」
- 公開日
- 2018/01/15
- 更新日
- 2018/01/15
お知らせ
明日は、「いじめについて考える日」です。1学期、2学期、そして3学期を迎え、9か月間を振り返ってみて自分はどうだったか。振り返る日にしてほしい。
この「いじめについて考える日」は、「いじめ」は小中学生が自分で命を絶ってしまう恐れのある重大な問題ということで、市内の小学生議員が大阪子ども市会に提案して、「ぜひやりましょう」ということになりました。このような提案のできる小学生は、すごいなと思います。
2学期の初めにもお話をしましたが、私も「いじめは、絶対に許されない」「九条南小学校は、いじめのない学校になってほしい」と願っています。みなさんもそう思っているのではないでしょうか。
さて、私は小学校1年生の2学期に岸和田から大阪市内の小学校に転校してきました。転校生は不安なことが多く、知り合いも全くいなかったので、学級の子どもたちとすぐに仲良くなることはできませんでした。そんなある日、私の傘がなくなったのです。どうも気になる子がいて、傘立ての前をうろうろしていたので、担任の先生に「А君が僕の傘を隠したと思うんですけど」と言うと、担任の先生は、「あのА君がそんなことをするはずないやろ」と言って取り合ってくれませんでした。その日から私に対する嫌がらせが続いたので、そのつど担任の先生に言いましたが、担任の先生は、きちんと対応してくれませんでした。何となくいや気持ちで学校生活を送っていたことを今でも覚えています。私の場合は、その後、友だちができ、外遊びをする中で友だち関係が広がり、嫌がらせがストップしましたが、そうでないケースもあるはずです。周りはいじめる気はなかったかもしれませんが、本人の心が傷ついてしまうことはあると思います。
いじめの原因は、私たちの心の中の見えない所にあるように思います。いつでも、どこでも、だれにでもいじめに関わることがある。知らず知らずのうちに関わってしまっていることがあるということです。そう考えると、みなさんの周りで起こっていることとしっかり向き合ってほしいと思います。
インドで最も貧しい人に一生をささげたマザー・テレサと言う人がいます。彼女は、色々な人が自分に会いに来たときに「愛の反対語は、何ですか?」と聞いたそうです。多くの人たちは、「憎しみ」と答えたそうですが、彼女は「無関心」と答えたそうです。人間を最も苦しめるのは、無視、無関心。みなさんには、自分の周りにいるすべての友だちの気持ちとしっかり向き合ってほしいと思います。そして、友だちへの「やさしさ」「おもいやり」を持つ人に育ってくれることを願っています。
本校では、担任の先生がていねいに対応して、一つ一つの問題を解決し、いじめは絶対に許さないという空気を作ってくれているので、大きな問題に発展していませんが、この機会にクラスでも、友だちとともに、お家に帰ったら、家族とともに、この「いじめ」について話し合ってみてください。