学校日記

校長メモ 8月30日(金) 子どもの「学び」をプロデュースする

公開日
2019/08/30
更新日
2019/08/30

校長メモ

 大阪デザインセンターの主催する研修会に参加して来ました。プロのデザイナーが学校の授業をプロデュースするとどうなるか!面白いチャレンジです。特別講演は、京都大学准教授塩瀬隆之先生、同志社女子大学特任教授上田信行先生によるちょっと型破りな対談で、とても刺激的でした。
「教える」ことが、子どもの「学び」を阻害しているのでは。子どもの好奇心を信じて、メーカースペース(自由に何かやってみる、夢中になれる作業場)をつくることが必要。試行錯誤しながら子どもは「気づく」、それが「学び」、アクティブラーニングとはそういうこと。アクティブラーニングをティーチング(教える)ことはできない。子どもに任せて「気づき」を引き出すような授業ができるか!が重要である。
 お二人の考えには共感しますし、その意識を常に持っていたいとぼくも思いますが、いかに効率よく正解を導き出すか、教科書を進めることに追われる今の教育システムでは、教員の意識や工夫だけでチャレンジするのは難しいと思うのが本音です。「学校とは何か」「学びとは何か」について社会的な議論が巻き起こり、社会的な価値観の転換が図られる必要があるのではないかと感じています。子どもが努力も苦労もいとわず、熱中できるようなそんな活動こそが、大きな「学び」を生み出すであろうことを心に留めて、色々と制約のある中でも、子どもの好奇心を刺激するアクティブな学校をつくっていきたいと思います。