校長メモ 9月14日(月) 意味づけする力
- 公開日
- 2020/09/14
- 更新日
- 2020/09/14
校長メモ
東京パラリンピック、パラアーチェリー日本代表の岡崎愛子選手は、大学生の時に尼崎脱線事故に遭遇します。15年前のことです。一両目に乗っていて、頚髄損傷の大けがをし、首から下が麻痺し、車いすの生活になりました。
弓を弾く力はほとんどありませんが、矢を放つことができる補助具の滑車の力を利用し、的を狙います。近年メキメキと力をつけ、代表に選ばれました。パラリンピックでメダルを取るという大きな目標に向かって練習に励みます。
「事故に遭ってよかったとは言わないが、パラアーチェリー選手としての今の自分があるのは、あの事故があったから。」と言われます。
なんで自分があんな事故に遭わなければならなかったのか、事故さえなければこんな体にはならなかったのにと、過去にとらわれ続けるのではなく、事故に遭ったことにも意味があったのだとその運命を前に向きの捉えることなしに、今の岡崎選手は存在しないと感じました。
どんな苦境にもそれを投げ出さず、意味づける力があるかないかで人生が変わってくるように思います。 校長 久保 敬