今週の校長講話 「いじめについて考える日」
- 公開日
- 2017/05/08
- 更新日
- 2017/05/08
お知らせ
日本で一番有名な「いじめっ子」と「いじめられっ子」のペアと言えば誰と誰を思い浮かべますか?
「ドラえもん」に出てくる「ジャイアン」と「のび太」を考えた人が多いのではないでしょうか。
「ジャイアン」が「いじめっ子」で、「のび太」が「いじめられっ子」ですね。
ジャイアンは、よく「のび太のくせに!」という無茶苦茶な理由で、のび太に暴力を振るいます。
やられたのび太が家に帰って、ドラえもんに泣きながら訴えると、ドラえもんは、四次元ポケットからひみつ道具を取り出してくれます。
そして、それを使ってのび太はジャイアンに仕返しをします。
でも、ちょっと考えてみましょう。
「のび太」が、ドラえもんの道具で、「ジャイアン」をやっつけているというその場面だけを切り取ってみるとどうでしょう。
さっきとは逆で、「のび太」が「いじめっ子」で、「ジャイアン」が「いじめられっ子」になっていませんか。
「いや、その前にジャイアンが先にいじめたので、おあいこだ。」という人がいるかも知れません。
しかし、自分が嫌なことをされたからと言って、同じ事を相手に仕返していては、問題は解決しませんよね。
マンガでは、調子にのった「のび太」が結局痛い目に遭うというオチがついている事もよくあります。
「いじめ」とは、理由や内容がどうあれ、相手が「嫌だな」と思った瞬間に成立しているのです。
もう一つ、みなさんに質問します。「のび太」と「ジャイアン」は「友だち」でしょうか?
「のび太」が本当に困った時に、「ジャイアン」が必死で助けるという場面も多いから、友だちですよね。
でも、「ジャイアン」は「のび太」をいじめます。
つまり、「いじめ」は友だち同士の間でも起きるという事です。
仲がよくても、ちょっとした意見の違いや、きっかけで、それは「いじめ」に発展してしまいす。
では、どうすれば、「いじめ」をしたりされたりしなくなるのでしょうか。
校長先生は、相手の気持ちを考える心のアンテナを持つことではないかなと思います。
自分が言ったり、したりする事が、相手にどのように伝わっているのかをキャッチできることが、「いじめ」をなくす第一歩だと思います。
みなさんは、どう考えますか。
自分自身の「いじめ」をなくす方法を考えてみてくださいね。