9月22日 全校朝会 【校長講話】「限界のその先には?」
- 公開日
- 2025/09/24
- 更新日
- 2025/09/24
お知らせ
今日は、陸上選手のお話をします。
村竹ラシッド選手、みなさん知っていますか?日本を代表してオリンピックや世界の大会に出ている、110メートルハードルの選手です。先週、日本で開かれた「世界陸上」では、メダル獲得を目標にして、男子110メートルハードルに出場し、決勝まで進みましたが、5位という結果でした。
レースのあとのインタビューで、村竹選手は一番はじめにこう言いました。
「何が足りなかったんだろう」「何が間違っていたんだろう」。
そう言っているうちに涙が止まらなくなり、その場にうずくまってしまいました。
きっと村竹選手は、この1年間、できること、思いつくことのすべてをやり尽くし、自分に厳しく、限界を越えて練習をし、努力を重ねてきたのだと、校長先生はその映像を見て思いました。だからこそ、メダルに手が届かなかった悔しさが、あの涙になったのだと思います。
では、そんな村竹選手が今、心の中で見ている「景色」とはどんなものでしょうか。
ここで言う景色は、目に見える風景ではありません。
「やり抜いた人だけが感じられる特別な気持ちや世界」のことです。
悔しさかもしれないし、すがすがしさかもしれない。その答えは本人にしかわかりません。校長先生は、村竹選手のように、自分にうそをつかずに努力を続けた人だけが見られる特別な世界があるのではないかと思っています。
村竹選手の走りと、インタビューに答える姿を見て、みなさんに伝えたいこと。
それは——「地道に努力を続けたその先には、自分にしか味わえない、何にも代えがたい気持ちや世界がある」ということです。
あなたたち一人一人が、自分の得意なこと 自分が決めた道に正面から向き合い、自分を信じて精いっぱい努力していってほしい。そして、まわりの人たちともしっかり協力して、最後まで「やり抜く」という経験を重ねていってほしいと思います。