学校日記

学習の様子 4年生

公開日
2019/08/29
更新日
2019/08/29

お知らせ

 国語科学習の様子です。今日は金子みすゞの「不思議」という詩の学習でした。金子みすゞさんは大正時代から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人です。26歳という若さで早逝しましたが、その間にたくさんの詩を発表しました。「私と小鳥と鈴と」「こだまでしょうか」「大漁」「みんなをすきに」「明るい方へ」など、自然とともに生き、小さな命を慈しむ思い、命なきものへの優しいまなざしが金子みすゞさんの詩の原点になっています。私も大好きな詩人の一人で、5年前に山口県の仙崎にある「金子みすゞ記念館」(生家跡)を訪れました。機会があればぜひ金子みすゞさんの詩集を手に取ってみてください。

  「不思議」     金子みすゞ

私は不思議でたまらない、黒い雲からふる雨が、銀に光っていることが。

私は不思議でたまらない、青い桑の葉食べている、蚕が白くなることが。

私は不思議でたまらない、たれもいじらぬ夕顔が、ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、誰にきいても笑ってて、あたりまえだ、ということが。