学校日記

「しつけ」と「しむけ」

公開日
2018/12/17
更新日
2018/12/17

お知らせ

 私を含めて、たいていの保護者は我が子の「しつけ」をするときに「○○してはいけない」「○○しなさい」というような命令形が多いようです。ただ、子どもとは、もともと反逆性を持っています。いったんはその命令や禁止に従うけれど、そのうちに背反して守らなくなったりするようになります。そうなると、保護者としては親の権威を傷つけられたということで「怒る」ということになります。この繰り返しが「しつけとは怒ることなり」となってしまうのです。「しつけ」という言葉の中にあるべき「しむけ」が案外おろそかになっているような気がしています。保護者が子どもを追い立てるような「しつけ」と違って、「しむけ」とは保護者が我が子に範を示しながら、後からついてこさせるということです。もしも、子どもがへこたれて遅れてしまったら、その時こそ叱ればいいのではないでしょうか。「怒る」のは保護者のエゴが多いですが、「叱る」のは子どもに対する励ましになります。さて、まもなく、冬休み。子ども達はクリスマスだ、お正月だと楽しみにしていますが、長い休業は案外、自分の力でやらなければいけないことが多くあります。子どもが困れば、困らせてみませんか。怠けていて味わう負担感も勉強の一つになるはずです。この冬休みは子どもを自立に「しむけ」るもってこいの機会になると思います。