学校日記

「合わせる」と「合わせない」

公開日
2018/12/20
更新日
2018/12/20

お知らせ

 学校は集団生活の場であり、社会性を身に付けていくために大切な時間を過ごす場です。もちろん、九九を覚えたり、漢字が書けるようになったりする場でもあります。そこには決まりや約束が存在し、子ども達はそれを守らなければいけません。一人一人が好き勝手にできないということです。授業中は姿勢よく前を向いて先生の話を聞いたり、ノートに漢字を丁寧に書いたり、みんなでリコーダーの合奏をしたり・・・。これは自分の気持ちがどうあれ、我慢してみんなで合わせなければいけません。学校教育にとって、この「合わせる」ということはとても大切なことです。「合わせようとしない」つまり自分勝手な言動をする子どもが多くなると、落ち着いた環境で学校生活が送れなくなります。「合わせる」ためには辛抱しなければいけません。最近「辛抱」「我慢」という言葉の価値がずいぶん低下したように思います。「よく辛抱したね。」少し前までは誉め言葉としては上位に位置していました。自分勝手をしない。我慢して、みんなに合わせられる子どもが多くなってほしいと思います。ただ、「合わせない」ことも大切にしていかなければいけません。「合わせない」自分らしさを大切に考えていくことも必要です。子ども達の個性をしっかり伸ばしていくことも学校教育の大切な目標の一つです。図画工作科の時間に子ども達全員が一生懸命に絵を描いている。真剣なまなざしで絵筆を動かしている。そしてその子ども達の絵は個性があふれ、伸び伸びとした自己表現がされている。金塚小学校の子ども達みんなが「合わせる」ことの大切さと「合わせない」自分らしさをしっかり理解してくれることを願っています。